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世界の中心で平和を叫ぶ。
官能リレー小説 - SF

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世界の中心で平和を叫ぶ。 112


「・・・あっ!どうもすみません。
 コイツ、刑事に憧れて警官になったクチでして・・・。
 ホント、部下が失礼しちゃって済みませんでした」

中年の警官はそう言いながら、周囲の生徒たちにもぺこぺこと頭を下げる。

「それじゃまた、日を改めてうかがいますので。
 どうも失礼しましたっ」

中年警官はそう言うと頭を何度も下げながら、若い警官を引き連れ、去っていく。
その姿が見えなくなるまで見送った啓太は、緊張の糸が切れてその場にぺたんと尻餅をついた。
その顔に助かったという安堵感と若い警官以上に恐ろしいあの警官がまた来るという恐怖心がにじみ出ていた。

――――――――――――

「センパイ!一体どーゆーことッスか!?
 アイツ、どう見たってクロですよ?
 それを見逃すなんて・・・!!」

大学から出た早々、若い警官は上司らしい中年警官に文句をつける。
きっと彼の頭の中では、『自分ならあの事件の情報を引き出せたのに』とでも思っているのだろう。
しかし返ってきた答えは予想もしない答え。

「・・・バカか、オマエは」
「なっ・・・!?バカってどういうことです!?
 事と次第によっちゃセンパイでも許しませんよ!?」
「・・・ホントにおめでたいヤツだな。
 さっき、恐ろしく鋭い殺気を向けられたのに気づかなかったのか?」
「・・・殺気?」

何やら物騒な言葉に、若い警官も表情を変える。

「殺気の方向から見ておそらく怪人・・・それも恐ろしく腕の立つ相手だ」
「・・・そこまでわかっていて、何で捕まえなかったんスか?」
「あの状況で捕まえてみろ。間違いなく連中は襲い掛かってきたぞ?
 まわりにいる民間人のことなど気にもせず、な」
「だったら別の場所におびき寄せてやれば・・・!」
「悪いがオレにはひよっこのお守りをしながら戦えるほど起用じゃないもんでな」
「・・・!!ふざけんな!オレはいつまでもアンタにお守りされるほど落ちぶれちゃいない!」

ひよっこ呼ばわりに若い警官・・・沢渡はついにキレた。
元々そりの合わなかった2人だけに、とうとう我慢の限界を迎えてしまったらしい。

「アンタはいつもそうだ!
 オレなんかよりずっと強えくせして、ろくに力をふるいやしねえ!
 もううんざりだ!ここからはオレの好きにやらせてもらう!」
「・・・勝手にしろ。どうなってもオレは知らんぞ?」
「上等だ!手柄を立てられて、後で後悔するんじゃねえぞ!?」

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