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世界の中心で平和を叫ぶ。
官能リレー小説 - SF

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世界の中心で平和を叫ぶ。 12

なんかさっきから悩んでるみたいだけど、どうせなら2ヵ所同時に攻めるとか、攻め方を工夫するとかあんだろ?

(あ!)

それとな、女の性感帯ってのは唇や胸、アソコだけじゃないんだからその辺も工夫しろよ。

(す、すまん!恩に着る!)

はっはっはっ、気にするな。じゃ後は自力で何とかしろよ。
こっちはナレーターなんだから。じゃあな。
・・・ふぅ。まったく世話のかかる主人公である。

「・・・啓太さま?いかがなさいましたか?」

送られてくる快感が減ってきたことに疑問を感じた少女が、啓太に声をかける。

「い、いやっ!?つ、次はどうしようかなぁって思ってさっ!」

いきなり声をかけられて動揺する啓太。
しかし怪人少女はたしなめるでもバカにするでもなく、優しく微笑んでこう言った。

「そんなこと、お考えにならなくていいんですよ。
 私の身体でよろしければ啓太さまの好きなようになさってください。
 私の全ては啓太さまのモノなんですから・・・」

ピカーッ!!

うおおっ!?後光がっ!?
菩薩のごとき微笑みから後光が射して見えるっ!?
怪人のくせになんて男のツボをついたセリフと表情しやがるんだ!?
・・・はっ!?啓太は?啓太は無事かっ!?
童貞がこんな破邪の光を浴びたりしたらっ・・・!

「・・・・・・・・・・・・」

啓太は動いていない。後光のせいで萎えちまったか?
せ、せっかくの濡れ場だってのに!?
しかしそれはよけいな心配だったようだった。

「う・・・うおおおおぉぉぉっ!!」

もろに男のツボを突かれた啓太は萎えるどころか、野獣と化して怪人少女に襲いかかった。

「け、啓太さ・・・むっ!?ふぐぅっ!?」

野獣と化した啓太は、驚く少女に最後までものを言わせずに唇をふさいだ。
先ほどの知識だけの優しいキスとは正反対の荒々しいキス。
それはまるで、怪人少女は自分のモンだと言わんばかりの激しいものだった。
少女の胸のもみ方も変わっている。
前はどこかぎこちなかったものが、遠慮のない力任せのやり方になっている。

「むうぅっ!ん、ぷあぁっ♪」

普通なら痛がるところだがそこは怪人、痛みの範疇には入らないらしい。
・・・まぁ、怪人と言えば正義の味方と命のやり取りをするような連中だから、これくらい平気でないとやってけないのだろう、うむ。

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