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森の奥の謎
官能リレー小説 - SF

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森の奥の謎 5

ラジェスと俺が村の入り口に行くと、警備していた女二人が小銃を向けてきた。
若い女だが、狩りでもしているのかしなやかそうな体つきをしている。来ている服はラジェスのものと同系統のデザインの民族衣装らしい服。彼よりは露出が少ないが、それでも彼女たちの大きな胸が目立つ。
ラジェスの言う通りなら、あえて女性が警備に立っているのも納得がいく。
ラジェスの姿に気づくと一人が奥に向かって叫んだ。

「ラジェスだ!ラジェスが戻ってきたよ!」
「あんたは誰だい?」

ラジェスを人質に取ってると思われないよう、俺は数メートル離れて歩いていた。
それでも余所者にはやはり警戒してくる。

「俺は谷沢勇樹。民俗学者だ。ここに集落があると聞いてきた。彼には途中で出会って案内してもらったんだ」
「ふうん……事情は中で聞こう」

とりあえず入り口を通してもらえた。その時には何人かの村人が、入口の近くまで来ていた。

「ラジェス!遅かったじゃない!心配したのよ」
「母ちゃん…ごめん。この人と出会って……」
「もう…心配したんだから」

母親が出てきて彼を抱きしめている。よく見るとなかなかの美人だ。彼女がラジェスを離すと、ぺしっ!

「あ痛っ!」
「もう!どこ行ってたの!」
「ごめんよ姉ちゃん」
「最近危ないから、遠出しないようにっていわれてるでしょ!もう!心配したんだから」

母親によく似た、ラジェスともどこか似た顔立ちの綺麗な娘が出てきて、ラジェスの頭を軽く叩いた。そしてお説教を始めていた。
親子の再会を横目に、村の人たちが俺に近づいてくる。
年配の男性が一人、若い男性が一人、女性が三人。男性は刀を、女性たちはナイフを腰につけている。
それにしても、この村の女は揃いも揃って結構な巨乳揃いだ。ナイフを帯びた女性たちもご立派なものをお持ちだ。
おそらく村長か何かだろう、年配の男性が俺をじっと見つめながら硬い声で質問してくる。
ほかの三人も、警戒するように俺をじっと見ている。

「見慣れぬ方ですな。何をしに来られたのですかな?」
「私は谷沢勇樹と申します。学者です。ここに集落があると聞いて、探していました……」

それから、俺は何とか事情を説明して、害意の無いことを納得してもらえた。

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