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森の奥の謎
官能リレー小説 - SF

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森の奥の謎 11

「うわぁ……」

それぞれの袋の中から、樹液と精液でどろどろになったジョルブンとエルドが助け出されたが、離れていた俺達の所にまで精液の匂いが漂ってきた。

「ああ……」
「何てこと……」
「目を覚まして、エルド!」
「兄さん!兄さん!」

ぺちぺちと頬を叩く音がする。
目覚めさせようとする娘、用意しておいた布と水でどろどろの体を洗う娘。
二人を囲んで大騒ぎになっている。

「あ…ナミュレ、俺は?」
「兄さん!ああ、兄さん!」
「ジョルブンさん、どこか痛くない?」
「なんだか、すごくだるい……」

どうやら、何とかジョルブンが目覚めたようだ。
もう一つのグループでも。

「エルト!エルトぉ……良かったぁ…」
「チャルネ…俺、助かった…んだよな?」
「そうよ!助かったの!」
「ありがとう…」

どっちのグループも喜びに沸いているが、ジョルブンの声も、エルトの声も、かなり疲れの色が濃いな。あの木に搾られたせいだろう。
囲まれていた彼らが姿を見せた時、二人とも家族の肩を借りて何とか歩いていた。
グイレブ氏ら家族一同、大喜びだ。俺も命を懸けた甲斐があったというものだ。
その後、破かれた袋は二つとも安全のため焼却された。
夜になっても、村の、とりわけ彼らの救助と世話に当たった女性たちの興奮は冷めやらず。
まるであてられたようでさえあった。


俺が寝ようとしていると、部屋に入ってくる人物がいた。

「あの…谷沢さん」
「どうしたんです?ナミュレさん」
「その……お礼がしたくて」

薄明かりでもわかるくらいに、恥じらいに顔を赤らめている。
正直言って、ものすごく可愛い。それに何だかエロい。そのまま、ナミュレさんは俺に抱き着いてきた。
「ちょ、ちょっと!?」
「私じゃダメですか?」
「そ、そういうわけじゃないけど…」
「なら、いいですよね?」
俺の首に手を回し、唇を重ねてくる。俺はそれに応えた。
彼女の舌が、俺の口の中に入り込んでくる。
そして、俺の方からも舌を差し入れた。
ぴちゃ、ちゅぱっと音を立てながら、俺達はお互いの口を貪り合う。
やがてナミュレさんが離れた時には、お互いに息を荒げていた。
息を荒げているのは俺達だけではなかった。この時、淫らな大木はどういうわけかまるで俺とナミュレさんの興奮に連動するように動いていたのだ。ガンテとルードを含む何人もの男達を取り込んだ花弁の袋が、ゆっくりと位置を変えていく。

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