PiPi's World 投稿小説

荒れた星の戦士
官能リレー小説 - SF

の最初へ
 6
 8
の最後へ

荒れた星の戦士 8

肉体でふれあいたい、あわよくばこのオスを孕ませたい。
原初的な肉欲が彼らを突き動かしていた。
宴席のハイテンションと性欲が混じり合い、混沌と生殖の宴が始まろうとしていた。

宇宙に進出して幾年月も経てば、人間は進化して男は相手が男でも妊娠させられるようになったし、あちこちの星で見つけた奇妙な生物も増える。
それは海賊の尻の中に入っていたのだが船員は気づいてはいなかった。
海賊の男達が妙に軽装な理由、それはその尻に入れられた生物にある。
黒いスライムのようなそれを少量体内に入れているとちょっとした防御フィールドのようなものが形成されるのだ。しかし、だからといって海の男のような格好でいる必要はないし普通に一般的な装備を身に付けた方が安全だ。
肉の宴に発展したレッドドラゴンに付かず離れずの距離を保つ海賊船、いや元海賊船の中では、アリック達がささやかに祝杯を挙げていた。

「これでマスターちゃんも船長ですね。おめでとう」
「おめでとうございますマスター様、素敵です」
「マスター、おめでとう!」

マリア、ヒルダ、フレイヤが口々に祝う。
海賊連中は出払っていたから、アリックとクローン女たちの手でかんたんに制圧できた。

「神に祝福された強運の持ち主なのでしょう」

別のクローン女が、豊かな胸の前で両手を合わせて言った。
従軍司祭のクローン女、ロヴンだ。

アリック達は確かに運が良かった。もし、レッドドラゴン内に残っていたらアリックも海賊に間違えられ肉の宴に巻き込まれていたかもしれない。

その肉の宴はというと激しさを増していた。海賊達が気絶しているのを幸いとばかりに船員達は次々に卑猥な言葉を投げ掛ける。
「くうぅ〜っ!締まるっ!」
「うっ…もうイキそうだっ!」
「メスみてえに具合がいいな…普段から使ってるのかよ」
海賊達にそのような趣味はない、上手く受け入れているのは尻に仕込まれたある生物の放つ潤滑剤によるものだ。

SNSでこの小説を紹介

SFの他のリレー小説

こちらから小説を探す