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荒れた星の戦士
官能リレー小説 - SF

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荒れた星の戦士 24

彼等は導かれる様に、ある一点を目指して突き進んでいた。【淫らな黒い悪魔】がある部屋だ。
海賊船長が生やす巨大花の香りが船内に漂い、ドーザズ団の理性を狂わせる。
「うおおぉっ!」
「ひゃっほー!」
「いくぜぇ!」
雄叫びを上げながら、男達は我先にと服を剥ぎ取って全裸になる。そして堂々と股間を晒したまま【淫らな黒い悪魔】の部屋に突入していく。
「なんだこりゃあ!?」
「花が生えてるぞ」
海賊船長の肉体を内包した蔓の塊から、にょっきりと生えた大輪の花を見て驚愕するドーザズ団員。
「どう見てもただの植物じゃねえよな…」
「食虫植物の類とも違うみてえだ」
口々に呟きながらも、欲望に抗えずに花弁に吸い付いてしまう。
「んぐぅっ…うめえ…なんちゅう美味さだ…」
「こいつは癖になりそうだ…」
男達は次々と花に群がり、貪るようにしゃぶり始める。周囲に【淫らな黒い悪魔】が並んでいる事は目に入っていないようだ。
なのでドーザス団員が二人、【淫らな黒い悪魔】に引きずり込まれた事にも気がつかなかった。
取り込まれたのはヴィクとロテールという若者だ。閉じ込められた二人は必死で内壁を叩きながら叫ぶ。
だが、その声は誰にも届かない。外の男達は夢中で花の蜜を味わっているからだ。
「誰か助けてくれ!」
「ここから出しやがれ!」
二人は叫び続けるが、その願いは叶わない。
やがて二人の身体に変化が現れた。全身が熱くなり、ペニスが膨張する。
同時に、黒い流動体が尿道とアナルに入り込み始めた。そして体内の奥深くまで潜り込むと、そこで激しく暴れ回りながら性感帯を刺激し始める。
「ああぁっ!なんだこれっ!気持ちいいぃっ!」
「何かが入ってくるっ!俺のチンコの穴を犯してやがるっ!」
二人はあまりの快感に絶叫する。
しかし、それは始まりに過ぎなかった。
ブゥゥーン…低い振動音が響き、【淫らな黒い悪魔】が動き出す。数珠状に配置されたそれはゆっくりと回転をし始めた。
粒子加速器に似た構造が二人が閉じ込められた事により完成したのだ。これにより、凄まじいエネルギーが発生する筈である。
それがどんな形で現れるのか、まだ誰も知らない。


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