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荒れた星の戦士
官能リレー小説 - SF

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荒れた星の戦士 7

他の見張りの男もそれに続いた。
こうして見張りの男達が次々に全裸になっていったのだが、真っ先に脱いだオルトンはさっさとこの宴から離脱していた。コンテナから現れた女と共にシャワールームに向かったのだ。
主役の居なくなった宴はだんだん迷走を始めた。
まずは、吊るされたままにされた海賊手下のビキニが無惨に剥ぎ取られた。
これは無防備な人間に対する不当行為としか言いようがない。警備隊が来たらどう説明するというのだろうか。
そんなことをしていると海賊船長が目を覚ました。
「おいおい、アイツの目が覚めたぞ」
「まさか、一時間は眠り続けるはずなんだが」
海賊船長はまだ状況が理解できていないようだった。頭がまだ混乱しているのだ。
「ここはいったい?どうしてこうなってるんだ?」
海賊船長は自分が気絶させられたという認識がないらしかったが、次第に思い出してきて体をよじり始めた。
「んぅっ? あぁ〜っ……ふっ、ばあっはっはぁっ! 見事っ。実に見事な勇者であったわあぁっ!!」
辺りに響き渡るような大笑いを続けると、満足そうな顔で周囲に視線を向ける。
「あの男は素晴らしかった! 守りを担った女も、牽制を放っていたお主らも強くはあったな。……だが、この身を許すには、まだまだだのぉ」
ビキニを剥かれ体を吊るされているというのに、男には一切の負の感情が宿っていなかった。
まるで彼こそがこの場の主役であるかのように、倣岸不遜な態度を崩さずにいる。
「お主らは、そいつらと遊んでおればいい。己が肉体には及ばぬが、皆良き肉を持つ男子であるからなぁっ!」
だが見張りたちは逆らえずにいた。覇者の王気とも呼べるものに当てられ、少し酔いが醒めてしまったくらいだ。
それでも宴の熱は覚めず、全員の視線が海賊たちへと向けられていた。

気絶した海賊達に船員の手がのびていく。
こうなってしまってはどちらが海賊かわからない。全員が裸なのだから、襲っている方が海賊に見えるくらいだ。
何人かは吊るされた者にしがみつき、他の者は拘束を解いて乱暴に地面に押し倒した。

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