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荒れた星の戦士
官能リレー小説 - SF

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荒れた星の戦士 21

「せや。逃げられただけでも上等や。命あっての物種やで」
芹菜の言う通りだとオルトンも思った。
「そうだな…しかし、球体の中の奴等が心配だな。あれでも俺の仲間だった奴等だからな」
「そっか…仲間か…」
芹菜は少し考え込んだ後、こう言った。
「ほんなら、ここの監視カメラを操作して様子を探ったらええんちゃうかな。それであいつらがヤバそうだったら突入、大丈夫そうなら放置…これでどうや」
海賊船長は動けず、ジリも恐らくは死んでいる。船員も海賊もあの球体の中で激しいアナルセックスの真っ最中だ。
今動けるのは二人しか居ない(本当は密航者のアリック達が潜んでいるのだが)、なので監視カメラを好き勝手に操作しても海賊達に襲われる可能性は皆無と言っていいだろう。
「よし。じゃあ、やってみるか」
二人はセントラルコントロールルームに入り込み、手際よくモニター類を操作する。
本来は下っ端のオルトンが入る事の出来ない場所だが、彼以外の全ての船員が球体の中でペニスを挿入している状態なので話は別だ。
「おっ、映ったで」
モニターの中で、男達は男に欲情する性質を利用され、相変わらず球体の中で互いに貫き合っている。
「酷ぇな。これだけやりまくらされたら男でも妊娠しちまうぜ」
「ほんまやねぇ…あの顔見てみ。理性亡くして欲望だけでただただ貫き合ってる。見てて怖なってくるよ」
「俺もだ。気持ち悪くなってくる。ところで船長らは…」
「どうやら船長は養分吸われてるみたいやね」
まだ蔓に包まれたまま、時折蔓が何かを流すように膨らみ、少しずつ蔓が成長しているようだ。
その横にはジリが上半身を完全に焼かれて、無残な焼死体を晒していた。


「あっ、あっ、マスター!」
「すごいよっ!ロヴンっ!」

この時のレッドドラゴン号の中では、アリックの上でロヴンが腰を振っていた。
女性としても割と小柄な従軍司祭のロヴンも、体つきはむちむちしていてかなりエロい体をしている。本当に司祭として造られたのか?とアリックも思ってしまうほど魅力的だ。
そのイイ体を揺らし、アリックに跨って彼を受け入れているロヴンは、甘く蕩けたエロ可愛い顔で喘いでいる。
「マスターの、おっきぃですぅ…」
ロヴンは更に激しく動き出した。アリックは堪らず射精してしまうが、抜き取るよりも先にすぐに復活してまたピストンを開始する。
「ああぁん…凄いっ!こんなに元気なんてぇ…」
何度も絶頂を迎えたが、それでも二人の興奮は全く収まらない。

そんなことが行われているとは知らないオルトンは蔓の塊の観察を続けていた。
そのすぐそばに倒れているジリの遺体は銀色のフレームが剥き出しになっていた。
「あいつ…アンドロイドだったのか」
とにかく芹菜が人を殺したわけではない事がわかってオルトンもホッとした。
「あの球体は男達が交わる事を利用する物なんよな?男なのに球体の中に入っていなかったのは機械だったからやろか?」
「そうかもな…。人間じゃない奴が球体の中に入っても何も起こらないのかも知れない」
人間らしく思考してはいたが、性欲のようなものが感じられなくて不思議には思っていたのだ。オルトンがそう考えていると、海賊船長を包み込んだ触手の塊がぶるっと震えた。
そして、次の瞬間。巨大な肉の蕾が花開いた。それはまるで美しい大輪の花のように広がり、濃厚な精液の香りと甘酸っぱい花の香りを振り撒いた。
「おおぉ…すげえ…」
オルトンと芹菜は思わず見惚れてしまう。それほどまでに見事な開花だった。

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