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荒れた星の戦士
官能リレー小説 - SF

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荒れた星の戦士 18

様々な体位で交わる男達。ある船員は仰向けになった状態で上に乗る海賊の尻を掴み上下運動させており、また別の船員は立ったまま後ろから激しく腰を打ち付けている。
横になって互いの股間を舐めあってる者も居た。
まるで獣のように本能の赴くままに求めあっている。そんな球体が並ぶ光景は体位の見本市のようであった。
さながら肉の饗宴だ。
「うっぷ……」
「ちょっと、大丈夫かいな?」
オルトンは吐きそうなほど気分が悪くなった。あまりに淫らな肉の饗宴に、耐えきれなくなったのだ。
ふらつきだしたオルトンをクローン女が心配して介抱する。

海賊船長はその様子を眺めて愉悦に浸っていた。
「どうだぁ!これぞ男の欲望が溢れ出した、漢達の宴!」
海賊船長は勝ち誇ったような表情を浮かべて言った。
「なんちゅうもんを見せてくれるんや…。ウチもう帰りたい…」
「お嬢ちゃん、お前さんにもいずれ分かる時が来るぞ…。さぁ、お楽しみはこれからだ。この球体のシステムはオルトン、お前が加わることで完成するのだ」
「俺があの中に入るだと!?」
オルトンは驚愕した。
確かに球体の一つは空いている。そのせいかその球体の周囲だけが薄暗くなっていた。
「嫌なら無理強いはせんよぉ。だが、断ればどうなるかな?」
海賊船長は意地の悪い笑みを浮かべる。
彼の声を聞いていたのか、宴を繰り広げる男達がオルトン達に視線を向けた。
クローン女にも興味を示したが、あとはオルトンの肉体を視線で嘗め回しているかのようだ。
「本当に、何なんよこいつら!」
当たってはいけない場面に当たったという思いで、気分悪そうにクローン女が言い放つ。
「に、逃げるで!!」

「ああ、しかしどうやってここから…」
オルトンが動けずにいると、ジリが口を挟んだ。
「オルトン、悪いことは言わない。大人しく従え」
「あんな中に俺が入ったら…」
オルトンは球体の中の男達を見る。
皆一様に飢えた野獣のような目付きでオルトンを見つめていた。確かに彼等からは以前とは比べ物にならない程の力を感じる。

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