PiPi's World 投稿小説

荒れた星の戦士
官能リレー小説 - SF

の最初へ
 15
 17
の最後へ

荒れた星の戦士 17

オルトンの疑問にジリが口を挟む。
「簡単に言えば、体内に仕込むタイプの防御フィールド発生装置みたいなものだ。これで物理攻撃の耐性は向上するが、スタンビームは防げなかったようだ」
「ふぅん、それであんな裸みたいな格好してたわけやね」
『その彼等の中にある【淫らな黒い悪魔】を進化させ、新たな形へと変化させるのが己が目的よぉ!ぬははぁー!!』
ジリが続ける。
「そういうわけだ。よし、入れ」
ジリに促されてオルトンとクローン女は倉庫の中に入る。
「なんだこれは…」
オルトンは思わず声を漏らした。
黒光りする球体が室内を埋め尽くしている。その表面には様々な文字列が浮かんでは消えていく。
倉庫内が薄暗くなっていたので、光る文字列はより際立って見えた。
オルトンが驚きの声を上げたのを聞いて、海賊船長が満足げに豪快に笑う。
「驚いたであろう!これが【淫らな黒い悪魔】の進化形態である!」
「進化形態だと?ただのでかい球体にしか見えんが…」
進化した【淫らな黒い悪魔】とやらが強力な兵器や邪悪そうな化け物の姿に変化しているのを想像していたオルトンは完全に拍子抜けしていた。
「見た目は確かにそうだが、この【淫らな黒い悪魔】の内部には高度な機能が組み込まれていてな。それらによって中の男達は更に強化されていくのだよ」
「中の男達というのは俺の仲間の事か!早く仲間を解放しろ!」
オルトンは怒りを露にする。
それを聞いた海賊船長は豪快に笑い飛ばした。
「ぶわっはっはっ、彼等は解放されたいなど思っておらぬわ!良き肉体と肉体が激しくぶつかり合い、お互いを求め合うことこそ喜びなのじゃからなぁ!」
「何を言ってるんだこいつは…」
オルトンが頭を抱えていると球体の色が透き通っていく。
「見てみぃ、中を見てみるんじゃ」
海賊船長に言われるまでもなく、オルトンとクローン女は球体の中に居る人間達の姿を視認した。そして絶句した。
そこには、汗まみれになりながら絡み合っている全裸の男達が居た。
「な、何やってんねん…」
思わずクローン女も呆れたように呟く。

SNSでこの小説を紹介

SFの他のリレー小説

こちらから小説を探す