裏・処女搾乳物語〜BlackDays〜 99
「し、知らないもんっ!お兄ちゃんの奥さんは私だもん!」
「甘い、甘すぎるぞ長曽我部みのりっ!ソロモンの悪夢のショコラ位に甘すぎるぞ!!これを見ろ。」
ピラリと乳房の谷間から一枚の紙を取り出す。…後半の部分に突っ込み入れないで置こう。
「なに、その谷間に挟んでいる紙切れがなんなの・・・おばさん。」
エリスの言い方にみのりは躊躇無くおばさんと呼んだ。
「おば・・・(この小娘)まあ良い。これは婚姻届だ。あまりわがままを言うと君の名前は記入欄から外すぞ。」
エリスはそう言いながら胸に挟んであった完全白紙の婚姻届を手に取り、みのりに見せびらかす。
その姿はもう大人げないと言うより子供そのものである。
「うっ…」
いくらみのりといえども婚姻届をエリスに握られていてはどうしようもない。
だが“好事魔多し”とは良く言ったもの…
「ほ〜れ!ほれほれ…あっ!…」
なんと手に持っていた婚姻届が手から離れたのだ。
ひらひらと舞う婚姻届…
「ちょっ…ちょっと誰か取って!」
先程とは違いエリスの表情は慌てふためいていた。
だが、こんな時に限って…
「あっ…あれっ?!」
そう一番渡って欲しくない、みのりに婚姻届が落ちてきたのだ。
「へぇ〜此処の婚姻届はこうなのか…」
みのりは婚姻届の書面を見てそう呟く。
ちなみにみのり達にも“翻訳〇ん〇ゃく”みたいなもの渡され食べている。
そしてそれを食べたらライラファースの言語が会話出来るだけでなく読み書きも出来るようになる。
「み…みのり!さっさと返せ!」
当然エリスは慌てて取り戻そうとする。
何せ一番渡ってはいけない奴に渡ったのだ。
「何、慌ててるんのおばさん」
「いいからさっさと返しなさい」
慌てているエリスを横目に余裕をみせるみのり。
だがそんな状況に呆気に見ていた篤志はある疑問が湧き隣にいるマリーにぶつける。
「マリーさん」
「何ですか?篤志さん」
「何でエリスさんは、たかが婚姻届一枚でこんなに慌てるんだ?」
「そうねぇ…此処では結婚もステータスの一つだから婚姻届を貰うのもタダじゃないの」
「で値段は?」
「そうねぇ…主任の給料半年分かしら」