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ワイルド7
官能リレー小説 - SF

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ワイルド7 9

11歳の秀人に13歳のアニタ、それを指揮するナナシも10歳になるかならないかぐらい・・・
ナナシが睡眠学習で得た知識が膨大であっても、子供だけしかいないブリッジは異様であった。
「後方、距離5000宇宙キロ・・・艦影発見しました・・・中型艦、アッティラ級軽巡洋艦に酷似してます」
「ふうん・・・人型ポットは偵察用みたいだね・・・戦闘はできないし、逃げるのみ・・・門までいけば何とかなりそうだし・・・」
レーダ席に座るアニタの報告を聞きながら、冷静に相手を分析するナナシ・・・
「艦長さんを呼んでこなくていいの?」
「大人には大人の事情があるから、楽しみを中断しちゃ悪いよ・・・それに些細な事だし・・・」
不安そうな秀人にナナシは事も無げに言い、コンソールを操作する。
「アニタは相手の動きに注意していて・・・秀人は機体制御・・・門まで突っ走るよ!」

しかし思いの外、謎の人型機の動きは良い…「まったく…ウザいね…アニタ、弾幕はって…どこの鑑かわからないから、くれぐれも当てないようにね…」しかし、ナナシは冷静である…
今のワイルド7の武装は最低限の装備・・・左右に3門づつのバルカン砲しかない。
船同士には役に立たないけど、人型ポットなら十分すぎるほどの牽制になる。
その通り、バルカン砲が火を噴くと、人型ポットは距離を離す。
そして、人型ポットがこちらの牽制に失敗した事で軽巡との距離もさらに離れたのだ。
そこで、ナナシが艦長室に通信を入れた。
「セブン・・・『ワイルド・ブースト』使うよ」
一応、映像通信にしないのはナナシのちょっとした配慮である。
「面白い事になってるみたいだな!・・・俺もそっち行くぜ!」

すぐに着替えたセブンがブリッジにやってくる。
髪はまだ濡れているが、なかなかの速さでやってきた。
「早かったね・・・ノーラは?」
「もう来るだろ・・・シャワーを浴びてたからな・・・で状況はどうだ?」
セブンとナナシが状況について話し合ってる間に、ノーラがブリッジに駆け込んできた。
「ごめーん・・・遅くなっちゃって!・・・」
入ってきたノーラを見た子供達・・・アニタはたまげて椅子から滑り降りかけ、秀人は真っ赤になって鼻血を垂らす。
ふと、気付いて顔を上げたセブンとナナシ・・・2人はあきれ返りながら口々に言う。
「ノーラ・・・そりゃだめだよ・・・」
「子供には・・・きつすぎるぞ・・・」
ノーラの格好は素っ裸・・・手にTバックとタンクトップを掴んでいる。
「開放感を堪能してたら・・・こんなとこまできちゃったわぁー・・・」
気にする様子も無く操舵席に行くノーラ。秀人は真っ赤になりながら目を日を伏せ隣の副操舵席(機体制御)につく。

セブンがキャプテンシートに着くと、ノーラは火器制御席に着く…裸のままだ…「ま、いいけどね…」秀人くんは今にも倒れそうだが…「それにしても、ナナシくん…『ワイルド・ブースト』を使うほどの相手なのかね?」「人型機が思いの外しつこいからね…セブンは向こうの機体、どこの所属かわかる?」

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