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ワイルド7
官能リレー小説 - SF

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ワイルド7 79

細かい消耗部品や弾薬こそ現行流通する再版品からの流用だが(セブンのデザートイーグル.50AEと同じく)、可能な限りオリジナルに近い素材を選別して維持運用していた。
どのみち餓鬼んちょ共は陽動、調子に乗って無理をしなければ良いが・・・と不安を抱きつつ機械化義肢の動作点検を行う。

ジェシーの義手は特別製で、神経接続の調節が可能である。これはガンナーとしてのジェシーの能力を最大限に引き上げるものだが、無理矢理引き上げる行為は、彼の精神、肉体を極度に締めつけ、疲労させる。


それは諸刃の剣とも言えた。
“ゼロ”は獲物に対しては容赦なく対処する男なので、機械義手の制限…リミッターとも言えるものを外し、狩りを行う。
そうなってくると、痛い目を見るのはジェシーであり、眠れぬ夜を過ごす事もある。
「こちらは準備OKだよ、ジェシー」
ものの数分で準備万端、流石は一流リーパーの集まりである。
落ち着いて観察すると、タワーの前に陣取っているのは中隊二、小隊一の四十名ほど、警備は手薄と言っても良いほどの甘さだなというのがアリオンの考えであった。

「タワーの最上階への内部ルートは把握できてるけど、各階の兵の配置なんかは、タワー内で逐一更新する必要があるね。」
「ならば僕が同行したほうが良いかな?そういう仕事は僕の専門だ。」
と、カズとナナシは突入後の確認を行っていた。
「しっかしなぁ、こんなん俺らがやらなあかんことか?俺らが命張ってでしゃばらんでも、お偉いさんらが何とかしてくれるんちゃうん?」


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