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ワイルド7
官能リレー小説 - SF

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ワイルド7 1

ワイルド7…それはイカした乗り組み員たちが自然と集まるチョーイカした高機動宇宙船である…っても、いまは俺を含め、二人の乗組員しかいない…この俺、セブン・ジルラントとこの訳わからん小僧ナナシのみである…
こいつは俺がこの船を譲り受ける前から乗っていたらしい…なんせ、コールドフリーズ(長期睡眠装置)て眠っていたのだから…まあ、前置きはこんくらいにしとこうかな?そろそろ惑星ジプニスに着く頃だ…俺はここでイカした女の航海師を仲間に入れ、ワイルド7をもっとすんげえ船に改造してやるんだ…俺の旅は始まったばかりなんだしよ…
しかし、この小僧ナナシ(本人に記憶が無いので俺がそう呼んでる)10歳前後のガキの分際でいろんな事を知ってやがる。
以前の記憶は無いが、コールドフリーズの時に睡眠学習してたらしく、宇宙船の航行から整備、補修、はたまた家事までこなす。
何とも便利なガキなので俺は使ってるが、名前は本人もナナシで文句言わないので考えるのを止めた。
まぁ、俺みたいな独立したてで人脈の無い『冒険商人』にとって、使えるヤツはなんだって貴重だ。
しばらくはジプニスを根城に人と資金を集めるとするか!

このジプニスは工業で栄えた惑星だ…だから初めの航行先に選んだんだか…現在の資金では船の改造はおろか、次の航行のための燃料の補給でいっぱいいっぱいだ…何か良い仕事でも転がってりゃいいが…
俺は宇宙港に降り立ち、ナナシを連れ待ち合わせの酒場に向かった。
そこに、俺に冒険商人のイロハを仕込んでくれたジルバ船長の推薦した女航海士がいるはずだ。
船長の指定した店は、港によくある安酒場。
俺とナナシはテーブルに座って待つことにした。
「アンタがセブン・ジルラントかい?」
声をかけてきたのは10代後半のポニーテールの勝気なお嬢さん。
皮のジャケットに皮のパンツ、颯爽とした格好の美少女だが、Tシャツを押し上げる胸はかなりデカイ。
船長の話では25歳前後って聞いてたんだが・・・
「アタイはノーラ・マニス。本当は姉ちゃんが来るはずだったんだけど結婚しちゃってさぁ・・・アタイが代わりって訳!」

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