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ワイルド7
官能リレー小説 - SF

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ワイルド7 72

セブンは5番グリッド・・・・・・これも新人としてはかなりいい位置と言えた。
スタートを待つセブンの表情も引き締まっていく。
ゆっくりとシグナルが変わり、各機のエンジンが火を噴いていく・・・・・・セブンのマシンもエンジンが咆哮を上げる。

プッ、プッ、プッ、プッー!!・・・・・・

スタートと同時に各機咆哮を上げながら凄まじい勢いで発進していく。
その中で鬼のようなスタートを切ったのは・・・・・・6番グリッドの機体だった。
「グワッハッハッハッハッー・・・・・・なんぴとたりともぉー・・・・・・」
コクピットの中で豪快に笑うオヤヂが先頭きって走っていく。
『おおーっと、やはりスタートダッシュは爆走親父、レナード・マンセル選手の独壇場だぁ!・・・・・・続いてセナ、3番手にはアンダーソンの常連組・・・・・・そして4、5番手にはなんと新星、スタージェスとジルラントが続きます!!』

ピット前のホームストレートを抜けた各マシンは一気に上昇して、蒼空に消えていく。レースは目印となる浮遊ビーコンを頼りにコーナーを曲がったり、上昇、降下を繰り返す。
『さぁ、各機、第一コーナーを曲がって・・・・、おぉっと、来たぞぉ!!スタートで四番手につけながら、スタートで八番手まで下がってしまっていたニコラス・プロストが一気に六・七位を抜いた!!この男のスタートの不得手は神が他のレーサーに与えたハンデなのでしょうか!?ハワーズ・ラン最多の12勝、教授二世の異名は伊達じゃないぞぉ!!』
「セブン!!プロストはセナ以上に要注意だ!!隙を少しでも見せれば、一瞬で抜かれるぞ!コーナーでは、必ず彼のラインをブロックするんだ。」
ヘルメットの内側に内蔵されている無線からナナシの声がする。
「分かってるけどな、言うほど楽じゃないんだよ!!」
『さぁ、第一コーナー後のサイレントストレートを抜けて、シェラトンバンクに入る!!五番手のジルラントをプロストが煽る!!ジルラントはプロストをブロックできるかぁ!?』
セブンはコーナーの立ち上がりでプロストをブロックする。
しかし、プロストはセブンのブロックを予測していたようにマシンを反対の外側の軌道へと移動させて、一瞬にしてセブンを抜き去った
『流石は教授二世!ジルラントのブロックを難なく交わして五番手に浮上!そして四番手のスタージェスを狙う!』
「何やってんだぁキャプテン!」
無線からは、クルーたちの激が飛ぶ…
「とんだじゃじゃ馬だからな…手懐けるのに時間がかかったんだ…これからだぜ!」

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