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ワイルド7
官能リレー小説 - SF

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ワイルド7 65



さて、最強おっさんコンビが結成されてから数週間後・・・・
一機の戦闘機がテスト飛行していた。
乗っているのは無論セブンである。
‥‥セブンの調整は順調で、マシン自体はほぼ完成‥‥あとは細かなセッティングのみとなっていた。

そして、ここはとある工房。この工房の主、リッキー・アンダーソンは来るレースのマシンの整備に余念がなかった。
彼は小規模工房ながらレースでの上位の常連で、特に今年は気合いが違った。
今回は、苦労させてきた彼の最愛の妹の結婚資金の為に優勝を狙っていたのだ。

そんな彼を夜更けに訪ねて来たのは‥‥全身から胡散臭い雰囲気を醸し出す黒服の男だった。
男は愛想笑いをしながら、分厚い封筒を彼の前に差し出す。

「何度言わせる?俺はそんな事は引き受けんぞ。何回頼まれてもな。今回のレースには妹の結婚式がかかってるんだ。」
リッキーは封筒を受け取ろうとしない。
「だからこそです。あなたは確かに優秀なパイロットでありメカニックだ。しかし、必ずしも優勝できるとは限りませんよ。ならば、万が一の為に引き受けて貰えればよいのです。妹さんの結婚式のためにも。明日、またこの時間にきます。返事をお考え下さい。」
黒服の男はリッキーに封筒を強引に渡すと、闇夜に消えていった。
リッキーは封筒を見ながら考えを巡らしていた。

次の日、リッキーは依頼を受けることを男に告げた・・・・。

所変わって…ルドラ近海にて…
レオンことキリオン・キングとベオウルフはキングの艦長室にて向かい合っていた…
「…そろそろ話してはどうだ?ハワーズ・ランに参加する本当の理由をな…」厳しい表情を保つベオウルフは口を開いた…
「理由がなければ参加しちゃいかんのか?老後の娯楽だ…近頃、暇を持て余しているからな…」レオンはおどけた感じで返答した…しかしベオウルフは堅い表情のままだ…
「…そうかな?この戦艦もそうだが…我に殺気を向けてきた者…特に黒尽くめの男…普通ではなかったが…そして…この船…」
「…わかった…貴様には話そう…」


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