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ワイルド7
官能リレー小説 - SF

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ワイルド7 59

少女はどうやら双子らしい。
M60の少女は弾の切れたゴツい銃を放り出し、今度はバルカンを何処からともなく出して撃ってくる。
スティンガーの方もいつの間にか、得物がゴツいライフルに変わっていた。
(M134に、・・・・・お人好しじゃなかった。ガキだ、お人好しは生物にバレットライフルなんて使わねぇ・・・)
「コラァ!!バレットもスティンガーも対人使用は禁止されてんだぞ!」
バレットライフルの銃弾がアスファルトを陥没させる。ジェシーの叫びももっともだが、これを避けてるジェシーが人かは甚だ疑問だ。
・・・・・・5分が過ぎた。少女達の得物はいつの間にか、RPGにグレネードランチャーになっている。ジェシーもかなり疲れているが、少女達は焦りとそしてジェシーへの恐怖で疲労はピークだった。
疲労でできた隙をジェシーは見逃さず、一瞬で間合いを詰める。得てして威力の高い武器はそのサイズもデカくなる。それが近距離ではネックになるのだ。
ジェシーは左腕から抜いた刀を峰打ちで少女達に叩きつけ、スタンガンのスイッチを入れた。
「あうっ!!・・・」
「キャア!!・・・」
「・・・フゥ。死ぬかと思った」
ジェシーはかすった銃弾と飛んだ破片で傷だらけだ。
「こいつら、双子の始末屋、確かリン・クルゥとマオ・クルゥだな。それに。」
ジェシーは左腕のウィンチギミックを物陰に飛ばすと、一人の男を掴んだ。
「よぉ、名前も知らない殺人鬼。いきなり始末屋に依頼するとは光栄だが、俺を甘く見すぎだ。なんせ、400万年戦い続けてきたんだからな。」
怪訝な顔をする殺人鬼を叩いて気絶させ、ジェシーは月を眺めた。


朝、ジェシーがワイルド7に帰ってくるとお土産は賞金と大量の武器を満載したトラック、それに双子の少女だった。
しかし、ジェシーがトラックをワイルド7の横に着け、武器を下ろそうと運転席から離れた時、いきなりトラックは急発進した。
「バイバーイ!!また会おうね、ガンマンのお兄ちゃん!!」
「お世話になりました」
「・・・・・・・やられた」
ジェシーはただただ呆然とするしかなかった。

一方、セブン達はというと・・・・・
「おいおい…キャプテン…そこはそうじゃねえ…」「そうか…こっちに…」「そうだよセブン…戦闘機全体に神経機関を行き渡らせれば、それだけ反応値も上がる…」
「だが、それだけじゃじゃ馬になっちまうってことだろう?面白いじゃねえか」
格納庫には既に巨大な二翼に四つの半翼を持った戦闘機が姿を現し初めていた…
「あわわ…それはそっちじゃなくって、こっちに持ってきてよぉ」「ばかぁ!そんなことしてたら邪魔になるだけだろぉ」…子供たちが三人と戦闘機を囲み、雑用をこなしていく…
「くぉらぁ!!静かに作業せんかぁ!!!!」ラモンの激が飛ぶと、子供たちの動きも機敏になる…ナナシの笑顔も戻ってきていた

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