PiPi's World 投稿小説

ワイルド7
官能リレー小説 - SF

の最初へ
 50
 52
の最後へ

ワイルド7 52


そして、船に帰ってきたジェシーとマリーは食堂にいた。
そこでマリーを膝の上に乗せ、自分も食事をとりながらマリーにも食べさせるジェシー・・・
無論、今手のあるマリーは自分でも食べれるのだが、かなり過保護なジェシーがそれを許さないのだ。
そのラブラブすぎる状況に半ば呆れながら、ワイルド7の料理長たるウィルは妻のジェンカに言ったのだ。
「俺たちも結構ラブラブだと思ってたが・・・あれは真似できん・・・」
「ちょっと羨ましいわね・・・私たちも3人目頑張ちゃおうかな?」
「おいおい・・・」
妻の答えに苦笑するウィル。勿論、彼も子作りには異存ないのだが・・・
そのウィルがジェシーの所に食事を運ぶ。
「旧友に会ったんだって?・・・再開を楽しんだか?」
「ああ、やなヤツにも鉢合わせたが・・・久しぶりに再会できて良かったさ・・・マリーも紹介できたしね・・・」
「そうか・・・じゃあ、ここに連れて来てやれよ・・・俺が腕をかけてご馳走してやる」
「いいのか!、シェフ・・・」
「当たり前だ!、クルーは皆家族・・・お前さんだって俺の弟だぜ・・・弟の親友ならいくらでも歓迎してやるよ」

「いい話してるじゃねえか・・・呼んでこいよ」
丁度、食堂に入ってきたセブンが笑顔で言う。
その後ろにはノーラ、キース、ソフィアもいる。
「丁度、ウチの自慢のシェフを紹介しようと来たんだけどな・・・呼べばいいさ、ファミリーの友人は俺の友人でもあるからな」
「船長・・・」
嬉しそうにセブンを見るジェシーに笑い返し、セブン達も席に着く。
ノーラはマリーを見て『アレやって欲しい』と駄々をこねるが、セブンは笑いながらノーラの頭をこつんと小突き、横に座らせた。
「どうだ、この船・・・」
「やっぱりセブンらしいね・・・ファミリーの絆を一番にしてる・・・でも絆ならこっちも負けないさ」
「じゃあ、今度は俺がお邪魔しないとな」
「2人で来てよ・・・セブンにばっか自慢させとけないしね」
セブンとキースの会話・・・2人は親友との久しぶりの対面を楽しんでいた。

その時、壁にかかってるインターフォンが鳴る。
セブンがとるとアテナからだった。
「せ、船長。ナニワ語を喋る方がジェシーさんに呼ばれたから入れてくれ、と。」
『ねぇちゃん、ええからジェシーに代わってぇな。せっかく飯に呼ばれたんやから急いで来たったのに。連れももう来んねん。』
虎吉の声が聞こえる。相当でかい声のようだ。
「ジェシー、ダチが来たみたいだから、迎えに行ってやれよ。」
「もう来たのか?いくら何でも早すぎるけど・・・セブン、来た奴はナニワ語を喋ってるだろう?」
「ああ、相当でかい声だ。」
「やっぱり虎吉か。」
ジェシーが迎えに行き、食堂に帰って来た時には、マーカス達も一緒だった。
「どうも皆さんお揃いで。ジェシーのダチの虎吉言いますねん。よろしゅう。」
開口一番に虎吉が自己紹介を口にし、順番にマーカス達が自己紹介していく。
ジェシーは席についているが、さすがに旧友の前でマリーを膝に乗せることはなかった。
「よし!!全員呼んでこい!!このまま、宴会をおっ始めようぜ!!」
大勢で楽しくなってきたセブンがこう叫び、宴会が始まった。
その頃、格納庫にて…「おっ!始まったみてぇだなあ?んじゃ、俺らも休憩して行くか?坊」「いえ…もうすぐ、アンバーのブレインの解析が済みますから…僕は…やはりああいう場は苦手なんです…」ナナシは相変わらず作業を続けている「何だ…仲間だろ?」「仲間は確かに大切です…ですが…ああいう場に行くとなぜか孤独感のようなものを感じてしまう…皆とどこか違う自分に気付いてしまうんです…」ナナシは相変わらず作業を止めない「んなら、俺も付き合うぜ…」「いいですよ…行って下さい…」

SNSでこの小説を紹介

SFの他のリレー小説

こちらから小説を探す