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ワイルド7
官能リレー小説 - SF

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ワイルド7 6

ちょうどコントロールルームを見下ろすような感じになり、キャノピーを360度見渡せる形になる「まさか、そんな仕掛けがあるとはね…」「ワイルド7をそこらへんの中型艇と一緒にしてもらっては困るぜ?お嬢さん」俺はそう言うと操舵に手をかける「機体させてもらうぜ!ノーラ!」
俺は操縦を受け取ると、小惑星帯に進路を取る。
「小惑星帯を抜けるとすぐ『門』だ!・・・ナナシ、跳ぶ準備してくれ!、ノーラは姿勢制御のブースターを担当・・・頼むぜ、相棒達!!」
「了解!、任してよ!」
「こっちも、準備完了・・・いつでもいいよ!」
ナナシとノーラの返事を受け取ると、俺はエンジンの出力を上げ、小惑星帯に突っ込んでいった。

・・・軍艦と海賊船は中型と大型の編成だが、恐らく最高速度は18(宇宙)ノットぐらい、このワイルド7は33ノット・・・駆逐艦クラスさえ振り切る。
俺はその速度を信じ小惑星帯までの距離をひた走って行った。

しかし、一隻の海賊船がしつこく付けてくる…「ちい…あの海賊船、いい腕してやがるぜ…」セブンは船を反転させ、鋭く小惑星帯を飛び抜けながら毒づいた…「それもそのはずよ!あの紋章…フィフス・クロスのエリックよ!」「へぇ…どおりで…」セブンの顔に落胆の色は無い…むしろ、この状況を楽しんでいるようだ…
コイらは狂暴かつ凶悪、狙った獲物を執念深く追いかけ回す宇宙のハイエナである。
こんな所に出るのは非常に珍しく、大方、軍に追われてきたんだろうが、それでも尚且つ獲物を狙おうとするのは海賊の鏡と言うか何と言うか・・・
兎に角、俺達は船を小惑星帯に突っ込ませ、避けながら進んでいく。
しかもナナシが小惑星の軌道を完璧に計算し、ノーラが絶妙なブースター操作をしてのける。
だから、殆ど速度を落とす事無く進んでいける。
おかげで、あれよあれよと言う間に海賊船との距離は開いていったのだ。

海賊船はもたもたしているうちに軍船に詰められ、俺達を追うどころではなくなってしまった。
「俺とコイツと張り合おうなんざ甘いな・・・一昨日出直してきやがれ!」
俺はスクリーン上で小さくなっていく海賊船を見ながら笑ってやったのだ。

「すっーごーい!・・・セブン、いい腕してるじゃない!」
小惑星帯を抜け、『門』まで4時間程・・・オートモードに切り替えた瞬間、ノーラが操舵席からふわりと飛んでくる。
無重力の中、上手く狙いを付けて、すとんと俺の膝の上に着地した。
そして、俺に爆乳を押し付け、餌をねだる子猫のような表情を見せる。
「セブンのイカした操縦で・・・アタイ濡れちゃった・・・」
ノーラは剥き出しの下着に俺の手を導く。そこは言葉通りしっとりと濡れていたのだ。
「この、エロ娘がっ!・・・」
「何か問題あるぅ?・・・ねえ、今度はアタイを操縦してよ!」
本当に直線的に求めてくるノーラ。俺はこんなタイプは嫌いじゃないし、ノーラは俺の好みに合致してる。
「やるなら、部屋に行ってね・・・」
興味なさげな上、うんざりした表情で俺達に言うナナシ。
俺は苦笑しながら、ノーラを抱え艦長室に向かったのだ。

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