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ワイルド7
官能リレー小説 - SF

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ワイルド7 50

「だが用心は怠るなよ…ハワーズ・ランはでかいレースだが、賞金の額もでかい…ルールを無視する奴らも多いからな」キースは堅い面持ちで忠告する…「ああ、その点は万全で挑めるな…ラモンやナナシやリリアンといい人材が揃ってるからよ、うちのメカニックは」「ああ、んなこそくな手を使うような、ちぃせえ野郎どもには負けねえぜ!」
キースとソフィアはノーラの案内で船内を見て回ることになった…格納庫では…「サポートA.I.はどうすんだいキャプテン?」ラモンは出力調整を行っているセブンに声をかけた…「アンバーを使おうかなって思ってんだが…アンバーのブレインをシステムに一時的に組み込んでレースに挑もうかなって思ってたんだが…どうかな?」「そりゃあ、やってみねぇと分からんな…奴は旧型だしよ…」「何とか頼むよ…新しいのを買うだけの金はないからな…」

その頃、財政難を解消すべく、賞金首の情報を仕入れに全銀河犯罪取締局に行ったジェシー達は・・・・

港から歩いて十分くらいの所にある大通りに面した地上八階ぐらいのビルが宇宙中にいるリーパーを管理し、犯罪者に日々目を光らしている全銀河犯罪取締局だ。
一階は丸ごとエレベーターフロアになっており、いたるところでリーパーらしき人間や、ここの職員と思われる人が立ち話をしている。
ジェシー達がエレベーターに行こう数人リーパーの横を通り過ぎようとすると呼び止められた。
「おい・・・・ジェシーか!?」
「・・・・え?あっ、マーカスじゃないか。髪型が違うからわからなかった。自慢の長髪は辞めたのか?」
マーカスと呼ばれた男は坊主頭だった。
「ちがうわ。マーカスったら仕事でドジって、自慢の長髪をチリチリにされたのよね。」
話に入ってきた女性は青い髪を束ねている。すらりとした美人だ。
「レイラか。久しぶりだけど、本当か?」
「本当やで!!見事に火炎放射器で、ボォー!!傑作やったで。お前にも見したかったなぁ。」
関西弁を喋っているのは虎型アニマロイドだ。
「虎吉まで。同窓会でもあるのか?」
「ちがうわよ。私たち、チーム組んでるの。リーダーのカズとアリオンを待ってるの。」
「カズとアリオンもいるのか。あの頃のメンバー全員じゃないか。」
「・・・・あの、ジェシー、この人達は?」
完全に蚊帳の外だったマリーがジェシーに尋ねる。
「ああ、ゴメンゴメン。懐かしくて、つい。みんな、研修時代の親友だよ。駆け出しの頃、ちょっとの間だったけどチームも組んでたんだ。」
「こっちのべっぴんさんはお前の連れか?」
「ああ、紹介するよ。マリーだ。」
「どうも、ジェシーの妻のマリーです。」

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