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ワイルド7
官能リレー小説 - SF

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ワイルド7 48

「まあ、俺は占いの類なんて信じねえから、どっちでもいいよ」「でも100%だよ?」「まあ俺は血が頭に昇って冷静さを失う類の人種じゃねえしよ…それに獅子の知り合いはいるが…あんな小物に俺がやられるかっての」セブンはルドラ原産のルドリアワインを飲み上機嫌である「酔ってるのかい?キャプテン…」「ははは…昨日は戦闘機いじってて寝てねえからな…酒の回りが速い…」「ホントに大丈夫なの?」
「セブンの操縦の腕は天下一品だよ・・・特に小さなヤツほどね・・・」
彼らにそうやって話し掛けてきた青年・・・小柄で金髪の美青年で、温和で呑気そうな表情をしている。
「久しぶりだね・・・セブン・ジルラント・・・」
「ああ、久しぶりだな・・・キース・ローランド・・・」
セブンとキースと呼ばれた青年は、微笑み合いがっちりと握手を交わした。
出会いはそれだけでは無かった。
ノーラはキースの後ろにいる女性・・・ウェーブのかかった赤毛のグラマラス美女を見て後ずさりする。
「おっ!、お姉ちゃん?!・・・」
「ノーラ、あんたねぇ・・・どれだけこっちが心配したと思ってるのっ!」
そう、それはノーラの姉、ソフィアであったのだ。

「それに、こんなイイ男が船長の船に!私が乗るはずだったのに!!」ソフィアはノーラをキッと睨みつける「ご、ごめんなさ〜い!」…が「…っても、そのお陰でキースと出会えたわ!」ソフィアはキースの腕に抱きついた「…僕たち婚約したんだよ…」「そっか…そりゃめでてぇな!」「ふんだ!アタシなんかセブンの子供がいるんだから!アタシの勝ちよ」「そういう問題かよ…」…などと談笑は続いた「しかし、この時期だから会えないと思っていたが…」「おまえの事だから、もしや今度のレースに出に帰ってくるんじゃないかと思ってな…」
「まあ、何にせよ会えて良かったな…そういやぁ…親父の居場所に心当たりねえかな?」「いや…残念ながらね…カーマインにでも聞いたらどうかな?」「な…なんで奴の名前が出てくんだよ」「この近くの軍の駐屯地があるからね…僕らは昨日、彼と食事をしてきたところさ…」「アイツに恩を売るのはしゃくだぜ…」「ハハハ…おまえとカーマインは昔からつまらないことで張り合ってたからな…」
「一応参考までに訪ねてやるよ…んで、どこにいんだよ?」「ああ、ルドリアタワーさ」ルドリアタワー…ベルグリス星団の情報機関の中心地であり、ベルグリス星団の辺境を統括する軍本部でもある…「ルドリアタワーって、あのバカみたいに高いタワーだよね?」「ああ、何でも成層圏近くに戦艦や戦闘機の射出ドックがあるらしいぜ…」「うわ〜行ってみたいな〜」胸をプルンプルン揺らしはしゃぐノーラ「わかった、連れてってやっから、そんなに激しくはしゃぐなって…身重なんだからよ」

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