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ワイルド7
官能リレー小説 - SF

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ワイルド7 41

心配顔のジェシーはマリーに駆け寄る。
横でノーラは目に涙を溜めながらむくれていた。
「ジェシー・・・私、身体が疼いて・・・」
ノーラに触られてスイッチの入ってしまったマリーは、ジェシーに熱い吐息を吹きかける。
その吐息だけで、ジェシーの顔は見る間に紅潮していった。
「わっ!、分かったっ!・・・部屋に帰ろうっ!」
ギクシャクとマリーを抱え上げ出ていく。
それを見送ったセブンは、ノーラの方を見るが、ノーラはふてくされながら、ポンポンとタンクトップとTバックを脱ぎ去りベットに寝転んでいる。
「ふぅーんだっ!、いいもんっ!・・・アタイ艦内放送ONにしたままオナッてやるんだからっ!」
セブンは苦笑しながらノーラの側に座り、ノーラの綺麗なお尻をペチペチと叩く。
「分かったよ・・・少し相手してやるから、むくれるなよ子猫ちゃん・・・」
「えっ!、本当っ!!・・・セブン、大好きっ!」
それを聞くと、ガバッと身を起こしセブンに抱きつくノーラ・・・
セブンは苦笑しながらも、ノーラの身体を抱き締めたのだ。

セブンは懐をゴソゴソと掻き回し何かを取り出す。そして、ノーラの手を取って、その何かを指にはめた。
それは・・・シンプルなデザインの銀の指輪であった。
「昔、結婚寸前までいった女に贈ったんだが・・・俺が不甲斐無いんで、これを置いて逃げられちまってな・・・」
少し遠くを見る目をして言うセブン。
「そんないわく付きの指輪だが、ノーラに呉れてやる・・・ノーラは宇宙の果てまで追っかけてでも逃がさないからな・・・」
「ふふっ、アタイはセブンの港だから・・・ずーうっと、ずーうっとそうだからね・・・」

さて、もう一組のカップルは・・・・

ジェシーとマリーは事を終え、一緒にベッドに入っていた。
「プレゼント・・・・ですか?」
「ほら、俺って船の中じゃ結構暇だろう?だから、暇見つけて、作ったんだ。」
そう言って、ジェシーは指輪をとおしたネックレスをマリーに差し出す。
「その指輪は昔、俺が発掘してた時にでてきた古代文明の結婚指輪なんだ。」
「結婚指輪・・・・。」
「そう。指輪に片翼しかない鳥が彫られてるだろう?」
指輪を見てみると右の翼がない鳥が彫られていた。
「俺のは左の翼がない。これは、両方の鳥が協力しないと飛べない事を意味してる。夫婦の仲も同様って、古代文明の人々は新郎新婦に言いたかったんだろうね。」
「それって・・・」
「俺の気持ちだと思って、貰ってくれないかな?」
ジェシーの顔はいつもより真っ赤だ。
「・・・はい。一生大事にします。ありがとう、ジェシー。」
「俺の方こそ。」
ジェシーは涙を流すマリーの首にネックレスをかけ、2人はキスを交わした。
さて、1ヶ月の長旅が終わり、ジプニスに到着したワイルド7ご一行様。

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