PiPi's World 投稿小説

ワイルド7
官能リレー小説 - SF

の最初へ
 36
 38
の最後へ

ワイルド7 38


一方、そのジェシーは、マリエルの言った通りマリーの世話に明け暮れていた。
マリエルが『まるで従者』と言った通り、彼の献身ぶりは徹底していて、食事や風呂、排泄の世話まで喜んでやっていたのだ。
どうやらジェシーは、惚れた相手にとことん尽くすタイプらしく、片時もマリーの側から離れようとしなかったのだ。
丁度、セブンが行った時もジェシーはマリーを膝の上に乗せ、食事を食べさせている最中であった。
セブンに気付いたジェシーは、これでもかっと言うぐらい顔を真っ赤にしたのだ。

「よぉ…腕の方は良好みたいじゃないかジェシーくん?」「キャ…キャプテン…ぇ、ええ…ラモンさんとマリエルさんが上手く直してくれまして…」「しっかし、この部屋はアッツイねぇ…空調壊れてんじゃねぇか?」セブンはにやにやしながら言う…顔を真っ赤にし、ふせる二人…「まあ、我がワイルド7は自由恋愛だからな…なあ?お二人さん」
セブンは笑い、部屋の外にでながら2人に言う。
「鍵はしっかり閉めておけよ・・・楽しむなとは言わんから・・・」
そう言って扉を閉めて出て行ったのだ。

2人はしばし、ドアを眺めていたが・・・
「船長にバレちゃったみたい・・・」
「うん、そうだね・・・」
2人の腰あたりにまとわり着いているシーツ・・・その下で2人は結合してたのだ。
「でもっ!・・・俺、マリーと離れられないからっ!・・・」
「私もよ・・・ジェシー・・・」
すっかりラブラブな2人は、暫く見詰め合うとキスを交わし合ったのだ。

そしてセブンは食堂の方に向かう。
食堂に入ると、厨房で上機嫌に鼻歌を歌いながら仕事するウィルと、双子の子供を抱え、夫の仕事を見ているジェンカがいた。
「ああ、船長・・・この船の厨房凄いなあ・・・高級ホテル並みの装備だぜ」
どうやら彼の上機嫌はそれが原因らしい。
「ああ、風呂と言い、厨房と言い、艦長室と言い・・・確かに豪華だな」
席に座り、ジェンカの膝の上の子供の頭を撫でるセブンの前に、ウィルは出来立てのコーヒーを置いた。
「店を失って・・・ラッキーだったかもな・・・いい職場に来れたから」

確かにワイルド7には最新とまではいかないが、質の良い設備がそろっていた…というのも、ファミリーこそ命というのが信条のジルバ船長がセブンのために揃えてくれたものだからである…「今日は派手に頼むぜシェフ…アンタ等や子供たちの歓迎会だからよ…」「おう、まかせてくれ!腕によりをかけて作るぜ!」ウィルは鍛え上げられた腕っ節をはたきながら答えた…「まぁ、調理場を壊さない程度にな…」

SNSでこの小説を紹介

SFの他のリレー小説

こちらから小説を探す