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ワイルド7
官能リレー小説 - SF

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ワイルド7 37

するとノーラがやってきた「セブン…ミレイユちゃんたちに服を買ってあげたいんだけど?」確かにミレイユたちの服は端切れがひどくみすぼらしい物になってしまっている…「ああ、ちょうど戦利品を売って金に余裕もあるから、子供たちに好きなものを選ばせてやってくれよ…」「セブンは行かないの?」「ああ、ミレイユがいれば子供たちは大丈夫だろう」セブンはとくにミレイユの高間たちをまとめる統率力と先天的な戦術眼を買っていた…彼女の能力はやがてファミリーの中でも大きな力となるだろう…「俺はナナシとラモンのとこに行ってくっか…」
セブンは何かを思い出したようにノーラの方に振り返る。
「そうだ、注文してた、揃いのジャケットと制服が出来てるはずだ・・・ノーラ、ついでに取って来てくれ・・・子供達には下着や私服を買わせたらいいけど、遠慮させんでいいぞ」
「・・・セブンって、本当に良い男だねぇ〜」
「惚れたかいがあったか?・・・まぁ、それぐらいで気持ち良く働いてくれたら安いもんだと思うぜ」
笑いながらそう言って、子供達の付き添いと、制服の引き取りを任せると、船内のドックの方へと向かって行ったのだ。

ワイルド7内の格納庫へと向かったセブン…ナナシが一心に、セブンが持ってきた戦闘機の素体を設計図におこし、改造の手はずを計画しているところだった…「ラモンはどうしたんだよ?」辺りを見回すがラモンは見当たらない…「リリアンとジェシーの義手を修理に言っているよ…元通りにするのは厳しいみたいだけど、普段の生活には支障ないみたいだよ…」「そっか、まあ一月の辛抱だからな…」ワイルド7の格納庫スペースはそれほど広いとは言えないが、戦闘機クラスならば数台は積むことができる…現在はワイルド7自体の改造のための部品や装備が散乱した状態ではあるが…「そいつは後でもいいから、船の装備を万全にしとけよ?」
セブンは格納庫を後にすると、周囲の様子を見に行く。
丁度医務室まで来た時、マリエルに呼び止められた。
「あらっ?!、不倫のお誘いに来てくれたの、船長?」
半分こけかけるセブンを見て、マリエルは笑いながら言葉を続ける。
「半分は冗談よ・・・ジェシー君の義手の応急修理が終わったわよ」
「で・・・そのジェシーは?」
後の半分は?なんて野暮な事は聞かず、セブンはマリエルに問いかける。
「マリーの部屋でいちゃついてるわよ・・・今も付きっきりで、かいがいしく世話をして、まるでお姫様と従者ね」

「はは…二人とも辛い過去を体験してっからな…癒し合える相手が必要だったんだろうよ…」「あなたもそういう過去をお持ちで?」「俺のことはいいんだよ…アンタも好きに休んでくれていいぜドクター」「あらあら、連れない人ね…魅力ないかしら?私?」セブンはやれやれといった感じで「だから、そういうことじゃねえって…」

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