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ワイルド7
官能リレー小説 - SF

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ワイルド7 36

暫くして、ブリッジには3人の少年少女が振り分けられた。
ナナシの補佐の航行士見習いにミレイユ、通信士見習いにグレタと言う12歳の少女、砲手見習いにニコルと言う13歳の少年の3人である。
かなり緊張しながらブリッジに来た3人だったが、ノーラの青少年の教育によろしく無い格好に、緊張も吹っ飛び顔を真っ赤にさせた。
「なっ?!、何て格好してんだよぉーっ、アンタはっ!!」
「別にアタイ、見られて困る事無いけど」
「そーゆー問題じゃ無いだろっ!」
真っ赤になって怒鳴るミレイユをノーラは楽しそうに見ている。

「はぁ〜あ・・・ノーラさん、凄くスタイル良いからあの格好でも許されるんだわ・・・羨ましい・・・」
憧れの目で自由奔放なノーラを見て溜息をつくアニタ。
「羨ましいけど・・・真似は出来そうにないです・・・」
頬を染め人間と変わらぬ反応を見せるアテナ。
アテナの格好は首から下をレオタードのようなボディスーツに身を包み、少し胸元の開いたピチッとしたボディスーツはアテナの美しいボディラインを余す所無く際だたせセクシーなのであるが、女の子の思考であるアテナにとって、これでも少し恥ずかしいのだ。

この服装は、彼女が造られた時からの基本装備であり、見る人が見ればアンドロイドである事を識別する為の物でもある。
彼女は記憶を失って覚えていないが、彼女達は武器管制だけでなく、兵士の性欲処理も受け持っていた名残りでもあるのだ。
「それじゃあ、アテナはアニタにレーダーの、ニコルに砲撃の、ミレイユに航行の、シュミレートをしてあげてね・・・アタイは秀人とグレタの面倒見るから」
「はっ!、はいっ!」
ノーラに指示され、アテナはシュミレートの準備にかかり、子供達も慌てて席に着く。

マリアは疑似戦闘システムを組むと、子供たちに基本的対処法やセブンの癖をデータに入れた対処の応用などを子供たちにレクチャーしていく…そこで頭角を表したのは子供たちの中でもリーダー格であるミレイユだった。「そうです…キャプテンの反応に合わせて3秒は反応を早めて…上手いですよミレイユ!」
アテナは、子供達の覚えの良さに感心する。
このまま焦らず基本を反復練習して、一歩一歩進んで行けばいい。
一月もあれば、この子達のレベルならそれなりのモノになるだろう・・・アテナは優しい目で子供達を見つめるのだった。

セブンはブリッジに女の子2人と男の子1人を振り分け、医務室に気配りの利く男の子を1人、機関室に忍耐強く気持ちの強い女の子とテュダと言う機械いじりの大好きな少年を振り分ける。
厨房担当に男の子と女の子を一人づつ。
残り男の子6人、女の子4人の10人を水夫として使うことにした。
丁度レコと言う少年が、両親が船乗りであった上に、子供達のまとめ役になれる責任感もあった。
いきなり任せるのは無理だろうが、ジプニスまでの間につきっきりで教えてやれば次の航海からはきっちりできる気がした。
(なかなか・・・拾いものだったなこの子達は・・・)子供好きなセブンであるが、夢と希望を持ち、生き生きと動き始めた少年少女を見て、自然と頬が緩むのを感じていた。

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