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ワイルド7
官能リレー小説 - SF

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ワイルド7 33

そして、リリアンの目は浴槽で子供たちと戯れる幼いアージェに注がれる。
「あの子、アージェってあたしの娘なんだ・・・」
「ええっ!・・・リリアンさんって・・・たしか17歳だったんじゃぁ?!・・・」
「うん、でも昔不良しててね・・・男に可愛がられもしたけど、捨てられもしたわ・・・無数の男と交わったから、あの子の父親は誰だかわかんない・・・」
しかし、表情は穏やかなままでリリアンはミレイユを見た。
「でも、あたしにとってアージェは可愛い娘だし・・・男の人とも恋だってしたいよ・・・辛い思いもしたけど、幸せももらったからね」
黙って俯くミレイユ・・・そのミレイユをジェンカが抱きしめる。
「ここはミレイユの『家』だし、クルーは皆『家族』、男も女もね・・・一度心を開いて接してごらん・・・可愛い妹ちゃん・・・」

さて、一方のセブン達は船の改造、整備も終わり、出航の準備をしていた。
「さあ、こんなとこでいいかしら?ねえセブン?」ノーラは阿修羅アームでガレキの山を掘り返しているセブンに近づいた…かたわらではクロスアンバーも手伝っている「コイツはすごいぜ…銀河大戦時の戦闘機の素体だ…」「コレだけキレイに残ってイルのはメズラシイですね…」
「おっし…ナナシとラモンのおやっさんに修理させっか…」
「あっちにはもっと良さそうな武器とかあったのに…そんなので目を輝かせちゃって…」「おいおい…俺たちは軍隊じゃねえんだぜ?あんな大層なもんは必要ねえんだよ」「変なことを言うでゴザルな艦長殿…あれほどの戦闘能力を持っていながら…」「ドンパチやりたけりゃあ、アカデミーにでも入って軍隊にでも入りゃあいいんだよ…ワクワクするような冒険こそ俺の生き甲斐だ!その傍らにノーラやナナシたち仲間さえいてくれりゃあ、大した武装なんて必要ねえ!」

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