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ワイルド7
官能リレー小説 - SF

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ワイルド7 29

「ところでさぁキャプテン」
「ん?なんだナナシ」
「あのクロス・アンバーのことなんだけど」
そう言うと電卓を出した
「売るとこのくらいにはなるんだ」
「どれどれ…!!」
そこには信じられない金額がはじき出されていた
「そんなにするのか!?」
「まぁ若干の上下はあるだろうけどマニアのなかにはこれくらい出す人はいるよ、それに大戦前のロボットがあるはずのない自我を持って動いているってだけでもさらに上乗せが効くけど」
そう言うと電卓をしまった
「どうする?売る?」
「あ〜…」
ちらっと後ろを確認すると子供達と楽しげに遊んでいるリリアンとクロス・アンバーがいた
「まあ、ミレイユたちもなついてるみてぇだし、雑用もこなせそうだから置いてやるか…」「ま、手放して後悔するのもしゃくだしね」
カーゴが満杯になった一行は、セブンとノーラそしてクロスアンバーだけを探査のために残し、ナナシらは一路、船に戻ることになった…「武器の取り付けは到着次第始めるようにおやっさんに伝えといてくれ!」「わかった、半日くらいで迎えにくるからね…」「アンバー残りの部品をまとめといてくださいね」「わかったでゴザル!マスター殿!」
カーゴで戻ったナナシ達は、武装の取り付けをラモン達に任せ、子供達の制服の買い付けをウィルに、世話をジェンカに任せる。
そして、自分自身は再度遺跡に向かう準備を進めていく。

一方ジェシーは・・・
探索担当の彼は、船の中ではやる事が無い。言わば雑用係なのだが、その雑用も一段落ついたので、とある部屋に向かったのだ。
そのジェシーの入った部屋には、壁を背もたれにしてベッドに座る手足の無い少女がいる。
「わさわざ来てくれたんですね」
満面の笑みで迎えるマリーに、ジェシーは照れながら頭を掻いた。

「ああ・・・まあ、様子を見に来ただけなんだがな・・・」
マリーはお風呂に入れてもらったのか、頭にタオルを巻き、バスローブ姿。湯上がりでほんのりと染まった真っ白な肌と、石鹸のいい香り、開いた胸元から見える豊かな谷間に、この純情な少年は顔を真っ赤にしてしまう。
女の子に免疫の無いウブな少年の反応にマリーも流石に気づき、頬を朱に染める。
暫し流れる気まずい沈黙・・・その沈黙を破ったのはマリーの方だった。
「あの・・・御願いがあるのですが・・・」
「あっ!、ああっ・・・お願いって?」

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