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ワイルド7
官能リレー小説 - SF

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ワイルド7 23

話を聞いていたジェシーが口を挟んだ。
「本当か!?」
「うん、俺の腕を作ってくれた人だよ。」
そう言って、ジェシーは袖を捲る。中から無骨な義肢がでてきた。
マリーもミレイユも驚きの表情を作る。
「兄ちゃんも、切られたのか?」
「いや、子供の頃、サンタマリアの悲劇にあってね。」
「サンタマリアに乗ってたのか!?」
セブンは思わず声を張り上げた。
「一万八千人が死んで、生き残ったのは三人だったって話の?」
「父さんが念願叶って地球に赴任する道中でね。両親と両腕は大気圏との摩擦で燃えてしまった。」
「・・・・」
その場にいるみんなは声がでない。
「まぁ、その後いろいろあって、ジプニスで製作者のアッシラの爺さんに会ったんだ。」
「ジプニスかよ!!それなら、次の目的地じゃねぇか!!」
「そうなのかい?なら、ちょうどいい、マリーを連れて行ってあげよう。良いかな?船長。」
「ああもちろんだ…それからミレイユ、ここにいる子供達を集めてくれ…出会っちまった以上放ってはおけねえからなあ…おまえたちさえ良ければ、俺の船に来いよ!おまえらが安心して暮らせる場所を探してやっからよ」
ガサ…ガチャ…足音が聞こえる…子供の軽やかなものではない…「やはりいやがったか…子供達を援護しつつカーゴまで行くぜ…後ろはジェシーに任せる!」食料プラントの入り口付近にはすでに十人ほどの遺跡荒らしが待ちかまえていた…
「任せる、って俺、基本的に争い事は嫌いなんだけどなぁ。まぁ、船長命令だし、子供たちもいるしやりますか。」
ジェシーは銃を抜く構えをする。
「任せるって、大丈夫なのかよ?弱そうだぜ。」
ミレイユの言い分は最もである。
「まぁ、見てなって。大丈夫だから。」
セブンがそう言うと同時にジェシーか銃を抜いた。
「オラ〜!!!かかってこいや、クズ共!!俺達の邪魔する野郎はどいつもこいつもぶっ飛ばす!!」
「・・・・」
ミレイユもマリーもジェシーの変わりように唖然としている。
「な?大丈夫だろ?」

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