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ワイルド7
官能リレー小説 - SF

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ワイルド7 20

「古代戦闘船なんかがあるってことはエンジニア関係のどっちかを連れて行ったほうがいいよな」
「そうですね、それに『遺跡荒らし』に会うかもしれないですから戦術が分かる人も欲しいですね」
誰を連れて行くか話していると
「セブンが行くならアタシも行く〜」
相変わらず青少年の育成上よろしくない格好のノーラがセブンに抱きついた
「しようがない、ならノーラ、アテナ、それにラモンついてきてくれ」
するとラモンが
「連れて行くなら若いリリアンにしてくれんか、なに船のことならあらかたは叩き込んであるし足手まといにはならんだろう」
「えぇ!?私ですか!?」
リリアンが突然のことに驚いていると
「バカヤロウ、機関室に閉じこもってるばかりがエンジニアじゃねぇんだ、たまには外出て経験積んでこい」
「親方…」
「そのかわり足引っ張って帰って来たら腕立て1,000回だ!!わかったか!!」
「はい!!親方」
「それじゃぁ遺跡に出発だ!!」
セブンら六人を乗せたカーゴは市街地を抜け遺跡へと向かう…遺跡への途中にも戦艦の残骸やらがゴロゴロしていた…「確かにこれは、お宝の宝庫かもなあ…期待できそうだぜ!」そんなやりとりをしていると、地下都市への入り口のような巨大なゲートが眼前に見えてきた…「こりゃスゲぇなあ」「場所的にはあの先ですね…カーゴでもう少し進めそうですよ」ナナシはディスクのデータを見ながら答えた
「いえ、この先に多数の反応があります。小回りの利かないカーゴより、車の方が良いでしょう。」
アテナがナナシの意見に口を入れる。
「反応?遺跡荒らしか?」
「今の段階ではわかりません。」
「よぉし、車に乗り換えだ。カーゴはオートにできんだろ?」
「はい、船長。」
「なら、帰るまで、そこらに隠しといて、車で中に入ろう。」
カーゴが着陸し、腹のコンテナを残して船体がせり上がる。
そのコンテナから赤に塗装されたハマーが出て来た。

前の二列には運転席にジェシー、その横にアテナ。
中の二列の、武器担当はセブンとノーラ。
後ろの二列には、データ担当のナナシと、車体状況を担当するリリアンが乗った。

「じゃあ、ジェシー君、出発してくれたまえ。」
「了解!!!キャプテン。」
ジェシーがアクセルを踏み込むと、ハマーは遺跡の中へと入っていった。
それを見送るとカーゴもまた、飛び立って行った。

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