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ワイルド7
官能リレー小説 - SF

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ワイルド7 15


ドドドドドドッ!!!!
突如として、廃墟に銃声が轟く。
「来たな。」
フタレインは笑みを浮かべながら、古式銃の「イングラム」を掴む。

ドドドドドドッ!!!!
ジェシーは六丁の銃を入れ替わりに連射していく。
フタレインの手下はその早撃ちで足や肩を撃ち抜かれ、床に悶えながら倒れていった。
「・・・俺の出番ないぜ。」
ジェシーの後ろでセブンが呟く。
「ハァ、ハァ、ハァ。セブン、ちょっと変わってくれ。」
「へ?」
「弾が切れた。それに、ちょい無理をし過ぎたらしい。・・・グッ!!」

ジェシーが壁にもたれながら、弾を補充していくと、肩を抑えて顔を苦痛に歪めた。
「やられたのか!?」
「いや、俺の『6ガン・クイックドロウ』は生身の部分に負担がデカいんだ。医者に10分以上の連続使用を多用すると、神経がイかれて、動かなくなる可能性もあるらしい。」
「マジかよ!?・・・わかった、俺が前衛に出るから、ついて来い。」
「キャプテンにそんな危険な事させると、後が怖そうだから、丁重にお断りする。その代わり時間を稼いでくれ。徒党を組むバカは頭が潰れると蟻になるからな。俺が頭を潰してくる。」
「しかたない。汚名挽回のチャンスやるから、さっさと行ってこい。」
「Yes.Sir!!」


「そんなバカな・・・。レトロガンナーももう一人の男もこんなに強いなんて。」
フタレインは次々に飛び込んでくる、部下の惨状に驚きの表情を作る。
「甘く見たな。」
「!!、レ、レトロガンナー・・・・。」
「まぁ、俺もセブンがあんなに強いなんて思いもしなかったがな。」
セブンはジェシーが倒さなかったフタレインの部下、約30人を瞬く間に倒していったのだった。「てめぇの負けだ。大人しく捕まんな。」
「へ、へへ、俺に捕まれだと?ナメンなぁ!!!!」
「!!!、イングラムか!!」
とっさに柱の後ろに隠れる。
「くそ、数撃ちゃ当たると思いやがって、ガンマンの風上にも置けねえ奴だ。」
「オラオラッ!!さっきの威勢はどうした!出て来いよ!!!」
フタレインはジェシーの隠れる柱に向かって撃ち続ける。
しかし、弾がキレる。
フタレインは慌ててマガジンを交換する。
ジェシーはそれに気づいて飛び出すが、フタレインの方が早かった。
「死ねぇ!!」
引き金を引く。しかし、ジェシーはいない。

ジェシーは跳んでいた。
勝手に反応した体が彼の命を救った。
ジェシーはこのチャンスを逃さず、フタレインの両腕と両足に銃弾を撃ち込む。
「ガァアァァァ!!!」
フタレインの顔が苦痛に歪んでいく。
ジェシーはそのままフタレインの後ろに着地した。
「殺しゃしない。B級よりしたの犯罪者を殺すとリーパーだって殺人罪に問われちまうからな。それに、てめぇには謝らなきゃならない人達がいるんだよ。」

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