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ワイルド7
官能リレー小説 - SF

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ワイルド7 13

「じゃあ、まずは倒れている坊ちゃんたちの看病から頼もうかな?病院に連れてく金はねえしなあ…」「そりゃ殺生だぜ船長さん…」
セブンは笑いながら、今度はノーラの方に向く。
「じゃあ、仕入れた芋を引き取りにいくぜ・・・ついでに買い物でも行こうか、ノーラ」
「えへへっ・・・セブンとデートだ!」
セブンが歩き出すと、ノーラも足取りも軽やかに付いて行ったのだ。
ノーラも外に行く時は服を着ていて、黒い革のジャケに白いTシャツ、黒のマイクロミニの革のスカートに赤い革製のロングブーツ。下着は勿論、赤いTバックとハーフカップの赤いブラである。
そんな格好で嬉しそうに腕を絡めてくるノーラの肩を、セブンは微笑みながら引き寄せた。

その2人の前に、男が立ちふさがる。
「あんた、港からきたんだろ!・・・レトロガンナーの野郎知らねえか!」
「そのレトロガンナーとやらが何かしたのか?」
男の剣呑な様子に、セブンは惚けながら聞いてみた。
「これ見てくれよ・・・」
男に案内された場所の惨状に、セブンもノーラも呆然とする。
「ここに、俺と妻の店があったんだが・・・ヤツらにぶっ壊されたんだ!」
その場所には呆然としている女性と数人の男女がいた。

「ノーラ、ジェシーを呼んできてくれ。」

数分後、ノーラがジェシーを連れてきた。
「セブン、なんだい?」
ジェシーはおとなしいの性格に戻っていた。
「見てくれ。」
「酷いな、誰が?」
「レトロガンナーと名乗ったらしい。お前じゃねぇとは思うが、もう一人のお前がやったともかぎらねぇ。」
「それはないよ。僕たちは確かに性格は正反対だけど、記憶は共有してるんだ。彼がやった記憶は無いよ。」
「誰だ?そいつは。」
被害者の男がジェシーを見る。
「あんたの憎きレトロガンナーだよ。」
「俺はウィル・カーチス。コイツは妻のジェンカ・・・このビルの二階にようやく手に入れた料理屋が、アイツらが暴れて火が出て・・・この有様だ!」
名乗った男は、妻を気遣うように肩をさすりながら言ったのだ。
「私はマリエル・ロッソ。私の三階にあった診療所も、飛び火して滅茶苦茶よ・・・」
眼鏡をかけた、若い白衣の美女もそう言って憤慨する。
「俺はラモン・アーライン。大っきい娘がリリアン、小さいのがアンジェだ・・・同じく、一階の俺の工場も滅茶苦茶だ!」

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