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ワイルド7
官能リレー小説 - SF

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ワイルド7 12

カウンターに座っている青年はとても賞金稼ぎには見えないおとなしそうな青年だった。しかし、腰につけた六丁の古式銃、間違いはない。
「なに、興味本位さ。俺は冒険商人のセブン。こっちの小さいのがナナシだ。」
「!!、冒険商人なら、船、持ってますよね!!」
「あ、ああ。」
「良かっ・・・」「こんなとこにいやがったか。」
「・・・大事なお話をしようという時に、誰です?」
「てめぇにやられた子分共の頭だ!どうしてくれんだ?てめぇのおかげで船は出せねえし、女型の高く売れるアンドロイドも押収されちまった。」
「あれ、アンドロイドだったんですか?てっきり、人間の女性かと・・・。」
「んなこたぁ、どうでもいい、落とし前はつけさせっ・・・!!!!!」
兇族は銃を抜く前に両腕両足を撃ち抜かれた。
「・・・宇宙のゴミ共が偉そうな口叩くんじゃねぇよ。次に動いたら、眉間に一丁につき一発、計六発叩き込んでやる。」
さっきまでの礼儀正しさが宇宙の果てに飛んでいったの如く、喋り方が乱暴になっていた。
「・・・悪いな、ビックリさせちまって。自己紹介がまだだったな。俺はジェサイア・ルーファス。今見た通り、二重人格者だ。」
あの後、兇族は警察に連行され、セブン達はジェシーと話していた。
話によれば、ジェシーは銃を持つと性格が変わるらしく、さっきまでとは打って変わって乱暴な口調だった。
ジェシーの本業は考古学者であり、この星を調査したが目当ての物は見つからず、旅費も尽きて困っていたそうだ。

「なるほどなぁ。」
「で、あんたらの船に乗っけてくれねぇかなぁ、と。金は無いが、その分は働いて返す!!」
「というか、もうウチの船に就職したら?部屋もあるし、武器管制もできそうだし。」
「それがいいかもな。」

「まじかよ?あんたらはそれで良いのか?」
「困った時はお互い様、と言うだろ?構わないぜ。但し、操縦士の女には手ぇだすなよ。」
「わかった。俺は約束は破らん。」
「ところで、それって古式銃だよな。リボルバーなんて、使いにくいだろ?」
「引き金引き続けりゃ、弾が全部出ていく節操のない銃よりはずっとましさ。」


そんなこんなで、ジェシーが仲間に加わったが、肝心のジェシーがワイルドセブンに帰って来ない。
さっき警察に呼び出され、行ってしまったのだ。
「まだなの〜?」

ノーラが操縦席でだだをこねる。流石に服は着ているが、今にもセブンと始めたい!!といった感じだ。
「帰って来たみたいだよ。」

ブリッジにジェシーと何故か女性型アンドロイドが入って来る。
「こいつも乗っけてくんねぇか?警察が俺がひきとらなきゃ中古会社に出す、とか言ってよ。なんかの役には立つと思うんだが。」
頭をかくジェシーの横でアンドロイドが頭を下げる。
「アテナです。」
そういう訳でセブン達に二人、仲間が増える事になった。

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