モテモテの世界 31
増川さんは相変わらず硬直していたが、舌を捩じ込んでディープキスに切り替えると徐々に力が抜けていった。
完全に力が抜けきったところで唇を離す。そして至近距離で彼女に話し掛ける。
「友達になるにあたって君の事を詳しく知らないとね」
「あ、あの?」
「君の事を詳しく知りたいんだ。隅から隅までね」
「えっ?!」
「君も僕の事をもっと知りたいでしょ?」
僕は更に彼女の耳元に口を寄せて囁く。
「だから僕に任せてくれないかい。ゆ・う・こ」
「?!?!」
彼女の顔を見なくても激しい動揺が読み取れた。
僕は更なる追撃の為に超至近距離で彼女と向き合う。
「裕子、余計な事は考えないで全て僕に任せて」
「…………はい」
裕子は消え入りそうな声でそう答えたのだった。
「おっぱい触るよ。」
「…・…どうぞ。」
美咲や彩姉さんよりは小さいけど、これはこれでなかなかなものだ。
「んっ。あっ。」
制服の上から軽く揉んだだけで声をだした。
この子は美咲や彩姉さんとはまた違うタイプの女の子だ。
僕は彼女の制服に手を掛けボタンを外した。
「あっ」
裕子が恥ずかしそうに止めようとするので、キスをして大人しくさせる。
「裕子、良い子にしててね」
そう言うと彼女は無言でコクンと頷いた。
そして僕は抵抗が無いのを良い事に次々と脱がせていって上下の下着以外は全て脱がせてしまった。恥ずかしさからか僕から顔を背ける裕子。
流石に最近よく見かけるトンデモ下着の類では無く、良くも悪くも露出を抑えた一般的な下着だった。でも、逆に珍しいのでコレはコレで有りだ。
「ご、ごめんなさい」
「何が?」
突然の謝罪の意味が分からない。
「その、こんな事になると思ってなかったから……」
どうやら何の面白味も無い下着なのを気にしているらしい。
「ま、まさか、こんな夢みたいな事になるなんて思ってなかったから……」
「構わないよ。コレはコレで新鮮だからね」
そう言って軽くキスをしてあげた。
そのままパンツの中に手を入れて触り続ける。
「はぁぁん。ひゃあん!」
「どう?男の人に初めて股を触られてる感想は?」
「すごいの!あぁ!らめぇ!」
男慣れしていない裕子をいじめる趣味はない。今日はこれぐらいにした方がいいかもしれない。
「無理につづけるのはよくない。今日はこれくらいにしよう。」
「はぁ・・はぁ・・またしてくれますか?」
「もちろん。」
「健吾君、ありがとう。」
裕子が制服を着て保健室を出たあと、ミネアにテレパシーで話しかける。
「裕子ちゃんはもう終わりですか?」
「ああ。続きはまた今度だ。次は西本先生だけを動かしてほしいんだ。」
「いいですよ。」
ミネアによって西本先生の時が動き出した。
「あれ、増川さんは?」
「教室に向かいましたよ」
「え?いつの間に?」
西本先生からは裕子が一瞬でいなくなったようなものだから理解が及ばない様だ。
「まあ良いわ、あなたも早く教室に行きなさい。そろそろホームルームが始まるわよ」
この場に動けない第三者がいないので西本先生は時が止まっている事に気付いていない。見える範囲では壁に掛かっている時計ぐらいしか止まっている事に気付けないし、気付いても『あら、時計が止まってるわね』で終わりだろう。オマケにデジタル時計だから、あと数分は経たないと動いていない事に気付けないかもしれない。裕子を残して動きを止めておいた方が面白かったかな?
ま、今更言っても始まらないか。
「西本先生、校庭を見てください」
「何?どうしたの?」
時計だけじゃ説得力に欠けるので外の人達を見せる事にした。