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モテモテの世界
官能リレー小説 - SF

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モテモテの世界 30

このやりとりからこの女性が西本先生だと確定した。
正直言って本よりあなたの状況の方が面白い……というか“事実は小説よりも奇なり”という言葉を僕に思い知らせてくれますよって言ってやりたい。
それにしてもミネアは何を考えてこんな事をしたんだ?女の人を保健室に置くなら別人にすれば良いだろうに何でTS化させる?相変わらずあの自称女神はよく分からない。まあ、必ずしも彼女が意図して起きた事態とは言い切れないけどもね。

「中に入ってくれる?」
保健室に入るとチアリーダー部の増川裕子がいた。
「あのね、増川さんと友達になってあげてほしいの。」
「は?」
「・・・」
増川さんは顔を赤くし僕を見たまま何も言わない。
「突然でごめんなさい。増川さんは男の子と話すの苦手みたいなのよ。女の子とは普通に話せるんだけどね。」


「つまり彼女の苦手克服に協力しろと?」
「そう」
「何故その相手に僕を御指名で?男に慣れるにはもっとナヨナヨした中性的な男の方が良くないですか?それに僕には彼女がいます。しかも武闘派で有名な生徒会長の伊藤美咲です。彼女を刺激しそうな事はあんまりしたくないんですけど……」
「別に浮気しろだとか押し倒せなんて言わないわよ。適度に話相手になってくれれば良いわ」
「自分で言うのも何ですけど僕はかなりモテますから彼女が危険になりませんかね?嫉妬からイジメに発展しかねませんよ。美咲は伊藤先生の娘で生徒会長の上に我が校の最強格の武闘派だから無事ですけど」
自惚れてる様だけどそれなりの覚悟が無いと女子が僕と仲良くするのは危険だと思うのだけど。

増川さんが僕の近くに来て深々と頭を下げた。友達になってくれといってるみたいだ。
「よろしくお願いします。」と小さい声で言った。
「増川さんはあなたに惚れてるんですよ!!」
突然ミネアがテレパシーで話しかけてきた。
「いきなり話しかけてくるなよ。」
私が魔法で時間を止めるから増川さんを抱きしめるなりベットに押し倒すなりすればやらせてくれますよ!」
すると動いていた時計が止まり、西本先生も人形みたいに固まって動かなくなった。
増川さんは突然の出来事におろおろしている。

(いや、もうすぐ朝のホームルームが……って時間が止まってるのか)
(そういう事です。私が解かない限りは時は進みませんのでごゆっくりどうぞ)
(僕に彼女とヤらせたいらしいけど、終わった後の後始末は協力してくれるんだろうね?時が流れ出したら情事の跡に西本先生が仰天するなんてのは困るよ)
(まあ、私がするように言った手前、発生する不都合位はフォローしますよ)
(なら良いか)
僕は混乱している増川さんを抱き締めた。
「えっ?いや、あの……」
「大丈夫。気にしなくていいよ。西本先生も授業も心配しなくても大丈夫だから」
「あ、あの、これって?」
軽くパニクってる増川さんの唇を奪う。数秒後唇を離すと増川さんは顔を真っ赤にさせて身体を硬直させていた。
僕はそんな彼女をお姫様抱っこの形で抱き上げてベッドに連れていきソッと寝かせる。そして彼女の上に覆い被さった。
「えっ?!えっ?!」
あまりの急展開に大パニックの彼女の顔を押さえつけて再びキスをする。

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