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モテモテの世界
官能リレー小説 - SF

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モテモテの世界 4

「さあ、さっさと泳ぎましょうよ。まずはプールを楽しみましょう」
「あ、ああ」
「何をぼけっとしているのよ。スケジュールが詰まってるんだから」
「スケジュール?」
「良いから良いから……鎮静効果が切れてからがメインなんだから」
後半は小声で何を言っているか聞こえなかったけど押し切られて泳ぐ事になった。

アロマが効いていなかったらとても泳げたものではなかっただろう水着姿の美咲とのプールデートを楽しんでいたが、時間はアッという間に過ぎていった。僕は時間の流れは気づかなかったが1時間ほどたった頃に鎮静効果が切れてしまったようだ。下半身に違和感を感じて目をやるとバッチリと大きくなっていた。

「あれ?伊藤先輩も来ていたのですか?」
声が聞こえた方を見ると美咲の後輩で副生徒会長の井川優奈がいた。
「ええ。健吾とデートよ。」
美咲は僕に腕を絡ませくっついてきた。
「さっき、わたしも健吾を誘おうと思ってたけど先越されたみたいね。」
「まったく、健吾は私の物なのよ」
「良いじゃないですか、減る物じゃ無いし」
そう言って優奈が空いている方の腕にしがみ付いてきた。
「貴女ねえ」
美咲の頬がひきつる。
「生徒会役員としてお裾分けしてくださいよ〜」
「あのねえ…って健吾。もうそんな時間だったの」
僕の下半身に気づいた美咲が呟いた。

「じゃあ、私達は忙しいからこれで」
美咲が僕を引っ張って優奈から離れようとする。
「私も御一緒させて下さい」
優奈は僕を離さない。
「駄目よ折角のデートなんだから。私達はこれから恋人として、熱く甘く激しい時を過ごすの」
「尚更お願いしますよ。彼がどれだけモテてるか御存知でしょう?どうせ一人占めなんて無理なんですから私を仲間に入れて下さい!」
それを聞いた美咲は面白くなさそうな表情した後、溜息をつく。

2人の会話からして優奈とも付き合ってるみたいだ。
「優奈はおっぱいとか男の人に揉まれたりしても平気?健吾とセックスもできる?」
「で、出来ますよ!健吾君がおっぱい好きなのも知ってます!」
「大きい声で言わないでほしいな、少し恥ずかしい。」
周りの視線がちょっとこっちに向いたような気がした。
 「いいですよね!」
 なお声を落とさない優奈に美咲は軽く舌打ちした。
 「…しょうがないなあ、ついてきて」
 美咲は腕を組んで僕を引っ張り、優奈も反対の腕を組んで引っ張られる。

 階段を上がり「貸休憩室→」と書いた看板を横目に通り抜けていくと、いくつかの扉があった。
 美咲は奥の方にある掛け時計を見た。
 「もう予約の時間は来ているよね」
 美咲は独り言をつぶやき、ドアの一つにロッカーキーを当てた。
 カチャリ、と鍵が開く音がした。

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