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モテモテの世界
官能リレー小説 - SF

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モテモテの世界 29

「あの健君にお姫様抱っこしてもらえるなんて夢みたい」
彩姉さんは実にご機嫌だ。
「僕も裸の彩姉さんを僕のベッドにお招きできる事は夢みたいだよ」
そして部屋にたどり着きベッドの前に立った僕は、そっと彩姉さんを寝かせてその上に覆い被さった。
「健君」
「彩姉さん」
僕等は互いを呼び合ってキスをする。深い深いキスだ。
お互いに十分に唇を貪りあってから彩姉さんに告げる。
「じゃあ続きを始めるよ」
「うん」
「何度も何度も犯してあげるからね」
「いや〜だれか〜助けて〜」
彩姉さんから悲壮感の欠片も感じられない甘ったるい声が出た。
そして僕はそこから何度も何度も彩姉さんを犯しては甘い悲鳴を上げさせまくるのだった。


朝ごはんを食べてるときに彩姉さんに聞いたら彩姉さんは婦警さんになったそうだ。
「なんで警察官に?」
「健君みたいな子供たちを守りたいから地元の警察官になったの。でも、今日は挨拶だけで出勤は明日からだけどね。」
朝ごはんのあと、彩姉さんは、一旦、自分の家に帰り、今日は美咲と登校した。
「なんか良いことあったの?顔がにやけてるよ。」
「うん。まぁ。」
「……」
美咲が無言で僕を見つめる。
「で、何処の誰?」
「何を言ってんの?」
美咲の真意が分からない僕。
「新しい女でも出来たんでしょう?」
「……はぁ、昨日初恋のお姉さんと再会したんだよ」
美咲は流石に鋭い。下手な嘘は無駄だと判断して正直に話した。
「で、どんな人?」
「昔お世話になった、とっても優しいお姉さんだよ。基本的に他人に嫌われるタイプでは無いと思うけど」
「ふーん」
ミネアの影響か追及は大した事なかった。
「いやにアッサリだね?」
「私1人の手に負える男じゃないからね。私が受け入れられるマトモな女なら良いわ。但し近々ご挨拶しないとね」
「……向こうもそう言ってたよ」
以前から彩姉さんは僕にダダ甘だから、恋人がどんな人か気になっているらしい。

「それは楽しみね。健吾、他に女を作るなとは言わないけど真っ当な女にしてよ。健吾を幸せに出来る女なら兎も角、不幸にするような馬鹿女なら遠慮無く叩きのめすからね」
「美咲らしいね」
「絶対条件として健吾を本気で愛せる女じゃないと駄目よ。身体目当てだけの馬鹿はお断りよ」
「了解」
美咲の意見は尤もなので素直に頷く。美咲はなんだかんだ言っても僕に甘い。
「本当、僕は美咲に愛されてるね〜」
「……恋人なら当然でしょう」
流石に照れ臭いのかプイと顔を背ける美咲。顔を赤くしながらも照れ隠しに否定したり逃げたりしない。寧ろ腕を組む力が強くなった。武闘派の割に案外女の子な部分が有るのが可愛い。

学校について美咲と別れて保健室に行くことにした。西本先生に借りていた小説を返すためだ。
保健室に行くと、白衣を着た女の人が保健室に入ろうとしていた。
「あれ?西本先生は男の先生だったはず。」
白衣を着た女の人が気づいて僕の方を見た。たぶん、ミネアが魔法で女の人に変えたのかもしれない。
「本を返しに来たんですけど。」
「おもしろかった?」
「はい。まあ。」


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