PiPi's World 投稿小説

モテモテの世界
官能リレー小説 - SF

の最初へ
 13
 15
の最後へ

モテモテの世界 15

翌朝は大変だった。目覚めたら僕は裸で隣に全裸の美咲。しかも美咲の身体やベッド中が情事の跡が凄くて惨事と言っていい程の有様だった。ハッキリ言って見た目は犯されまくったと言っていい美咲に思わず襲いかかりそうになったのをなんとか堪えた。流石に絶倫と化した僕の相手はキツかっただろうから後ろ髪を引かれる思いで部屋を出てシャワーを浴びた。バスルームから出た辺りで制服姿の優奈がやって来た。
「おはよう健吾」
「おはよう、学校にはまだ早くない?」
「念の為に様子を見に来たの。美咲先輩は?」
「は。はは。ははは」
僕は答えられなかった。
「美咲先輩はダウン中って事?」
僕は頷いた。
「はあ、まあ2人ともじゃなかっただけマシよね」
そう言って優奈は美咲の元に向かった。優奈には悪いけど僕が行くとまた襲っちゃいそうだから大人しく優奈に任せる事にした。

そして暫くして優奈が1人で戻ってきた。
「美咲はどうだった?」
「一応起こしたけど、今日は無理だから休むって。腰が抜けて動けないみたいよ」
「そ、そうですか」
そして優奈は美咲への食べ物や飲み物、タオルやお湯が入ったバケツ、着替え等を部屋に持ち込んでくれた。再び戻って来た優奈によるとベッドは美咲がロクに動けないから手出し出来なかったらしい。部屋の換気が精々だったと。
そしてまた部屋に向かう時に僕の制服とカバン、携帯と財布を持ってきてもらった。序でに動けるようになったら客間のベッドに移ったら良いと伝言もしてもらってから僕と優奈は学校に向かった。

「今日は悪かったね」
優奈に詫びる。
「まあ、嗾けたのは私だからね。それに健吾と美咲先輩への点数稼ぎにもなるから、悪い話でも無いよ」
「抜け目無いな」
優奈に呆れつつ登校していると校門の前に伊藤先生がいた。
2人で挨拶をすると美咲がいない事の説明を求められた。そして優奈が耳打ちをする。
「健吾がハッスルし過ぎて腰が抜けて完全にダウン中です。そういう事で今日は休むと」
「はあ?ちょっと待っていなさい」
伊藤先生は人気の少ない所へ移動して携帯を取り出して何処かへ掛けた。多分美咲だろう。
数分のやり取りの後、僕らを手招きした。
「全く、あなた達は学生なのよ。しかもあの子は生徒会長なんだからね」
「す、すみません」
自校の教師であり恋人の母親でもあるので平謝りだ。
「ここ最近あの子がとっても幸せそうだったけど思わぬ落とし穴があった様ね」
「……」
「私も外泊を認めた責任があるから強くは言えないけど、もう少し自重して頂戴」
「はい」
お小言が終わり、僕らは教室へ向かった。

そして、登校直後から休み時間、昼休みと凄かった。美咲という恋人が休みで不在の影響も有って女子から幾つものお誘い、アプローチが来たのだ。生徒会長で空手の使い手でもある美咲がいる前で僕にちょっかいをかけるのは難しいので、この機を逃すなと言わんばかりの攻勢だ。そしてここでも優奈が活躍した。他の女を近づけるなという会長命令が有ると言って数々のアプローチを退けた。副会長という立場と命令に歯向かったらどんなお仕置きを受けるか分からないと言って捌き続けた。美咲の武闘派ぶりは有名だから、ある程度は仕方無いという事で優奈に対する反発は案外少なかった。『邪魔しないで!』と強く反発してきた女子にも真顔で
『私は美咲先輩に殺されたくないの。あなたは死にたいの?』
と言って黙らせた。本気で引いた様で、美咲の恐れられ具合がよく分かった。
そして僕らは生徒会室に避難した。

「全く。美咲先輩がいない所為で今日は一段と凄いわね」
正直怖いくらいの人気ぶりだ。喜びよりも引いてしまうくらいだ。アイドルもこんな感じなんだろうか?
「悪いね、手間を取らせて」
「健吾の為なら良いわ。それに美咲先輩からも健吾の相手は厳選する様に言われてるしね」
「相手?厳選?」
「流石に自分1人で独占は無理だって諦めたらしいわよ。このままじゃ死んじゃうって。あの後どれだけシタのよ?」
「ははは……」
やっぱりヤりすぎた様だ。
「そういう訳で何人かの愛人は認めるって事。但し、誰でもってなると際限が無くなるから、それなりに絞り込む必要が有るの」
流石に人数が多すぎるからな。

SNSでこの小説を紹介

SFの他のリレー小説

こちらから小説を探す