過去に戻った男 5
僕は改めて未来から来た小学生の智樹としての記憶をたどった。
パパもママもちゃんと記憶にある。
きっと、僕は消えてはいないんだ。
念のため自分の頬をつねったりする。それなりには痛い。
「ヤダー、夢じゃないよ」
美月さんは僕にキスして、舌同士を触れ合わせた。
もちろん、その感覚はある。ちゃんと、僕は生きている。
きっと、ママと別れない、という基本さえ守れば、僕は消えたりはしないんだ。
僕はそう思って、一人でニヤニヤ笑った。
「どうしたの?気持ち悪いよぉ」
美月さんが笑いながら言った。
「朝まで時間はまだあるからもう一発やろうか。」
「うん。いいよ。」
僕は美月を抱きしめると同時に、一週間前に美月を抱いたことをはっきりと思い出した。
一週間前、伊織の部屋、
「ほんとに好きになったんだ。付き合おうよ。」
「だめよ。伊織に悪いわ。」
「あいつは優しいから許してくれるよ。」
美月は口では拒否しているけど強く抵抗してこないのは、美月も僕の事が好きなんだろうと思った。
僕はその時美月の目を見て、美月の両手を握った。美月は少し目を伏せて、そして目を閉じた。
僕はそのまま、そっとキスをしたのだった。
ここからは早かった。伊織がまだ風呂に入っている状態で、美月はソファーの上に横たわり僕はブラウスのボタンを外していっていた。
そして、ブラを外し乳首をペロペロ舐めながら、パンツの中に手を入れる。
「いいよね?」
「あっ・・ん」
「いいわ。触って。してる途中で伊織が上がってきた私がちゃんと説明するわ。」
「ありがとう。」
僕は指で穴の中をいじり続けると少しだけ白い液体が垂れてきた。
「この液体は何?」
「もう、知ってるくせに。女の人に言わせるき?」
「美月さんの口から聞きたいんだ。」
「もう…気持ちいい、っていう 液よ…もう、智樹君ったら」
美月はそう言うと身を乗り出して僕に何度かキスした。
「そっかぁ、気持ちいいんだねぇ」
「そうよ。気持ちいいよ…って、まだ言わせる気なのぉ」
美月はすっかりとろけたような表情になっていた。
僕は手の速度を速め。もう片方の手でパンティを剥ぎ始めたのだった。