PiPi's World 投稿小説

過去に戻った男
官能リレー小説 - SF

の最初へ
 -1
 1
の最後へ

過去に戻った男 1

僕は石塚智樹、小学生だ。僕は優しい美人ママのことが大好きなマザコンだ。過去に戻って自分の美人ママと結婚していたらどうなっていただろうと毎日考えていた。
「パパなんかいらない。ママを独占して毎日抱きたい。」
よく知らないけど、パパの話を聞いた時、若いころのママは、映画やテレビに出まくっていた超人気アイドルだったみたいだ。
「ダメだと思うけど、神社で神様に過去に戻れるようにお願いしてみようかな。」
 僕はふと、古典的なSF映画三部作を思い出した。
 その第一作で、タイムマシンで親が高校生だった時代に戻った主人公は、両親が出会うのを邪魔してしまい、もう少しで存在が消えかかったのではなかったっけ?

 もし、僕が過去に戻ったら、そうなってしまうことはないのだろうか?
「でも、どうせ過去に戻ることなんかできるわけないし、試しにやってみよう」
お金を賽銭箱に入れて神様にお願いして5分ほど待ったけど、特に何も変化はなかった。
「やっぱり無理か。」
「あなたの願い叶えてあげるわ。」
女の人の声が聞こえて周りを見渡したけど、誰もいなかった。
「気のせいか。帰ろう。」
その翌朝、僕の耳に女の人の声が聞こえてきた。
「起きて、智樹さん、朝よ。」
ゆっくり目を開けて横を見るとママがこっちを見ていてよく見るといつもより若く見えた。
「私が起こしに来ないとずっと寝てるんだから。仕事に行かないといけないから早く朝ご飯を食べてね。」
まさかとは思い壁にかけてあるカレンダーを確認した。
(ほんとに過去に来たのか。)
「あのさ、君の名前教えてくれるかな?」
「寝ぼけてるの?私の名前は佐伯伊織よ。」
(佐伯伊織は、ママがパパと結婚する前の名前だ。)
「僕たち付き合っているんだよね?」
「そうよ。この間、大学の近くの公園で智樹さんが私に告白してから付き合い始めたんでしょ。」

SNSでこの小説を紹介

SFの他のリレー小説

こちらから小説を探す