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過去に戻った男
官能リレー小説 - SF

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過去に戻った男 3

 その声に、真理はゆっくりと僕の頭を離した。
 「うん、じゃあ、また、授業で」
 真理はもと来た方へ速足で戻って行った。

 そして授業が終わった夕方、僕は伊織が住んでいるマンションに行った。
 伊織のアイドル時代はすでに全盛期を過ぎていた。でも、芸能人が集まるマンションに住んでいる。

(朝、伊織に起こされたのは、僕が一人暮らししていた部屋に伊織が泊まりに来ていたから)

 全盛期を過ぎたとはいえ、一応、男を部屋に入れたとか男の部屋に行ったとか、があったら写真週刊誌には載る立場。お互いの部屋に行くときには、なるべく目立たないように行く。今僕はサングラスをして、マンションの玄関のオートロックのカギを回した。

「あら、いらっしゃい。」
「あっ。えーと。今晩は。」
この女の人は美月さん。OLで伊織のお姉さんだ。ときどき伊織の様子を見に来ていたことを思い出した。
伊織も部屋から出てきて迎えてくれた。
「あっ待ってたよ!」
 美月さんは僕に麦茶を出してくれた。
 「ありがとうございます」
 そして美月さんも伊織も麦茶を飲み始めた。

 「伊織、仕事どんなだった?」
 「うーん『アイドル100人水着でなんとか』みたいな企画なんだけど、私は後ろの方で、どのくらい映ってるかなあ、って感じ」
 伊織はちょっとため息っぽい息を吐いた。

「アイドルやめたいの?」
「最近、私の人気も落ちてきたから。それも考えてる。」
僕はイスを降りて伊織の後ろに回っておっぱいをもみもみする。
「こんなにいい体をしてるのにね。」
「ちょ、ちょっと。もう、真面目に話してるのにそんな風にもまれたらぁ感じちゃうじゃない。」
「あらあら。仲がいいのね、私のも揉んでほしいわ。」

 「ええぇ」
 僕は、それは冗談だと思って、軽く流そうとした。
 しかし、伊織は、こう言った。
 「姉さんも、感じさせて。姉さん、最近ちょっと寂しいみたいなんだ」
 「伊織!」
 「間違ってないでしょぉ」

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