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理想の彼女をつくろう
官能リレー小説 - SF

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理想の彼女をつくろう 3


数日後、親友の達夫と紀彦が、
「栄治、お前、こんなに格好良くなって、しかもあんな可愛い彼女まで出来るなんて。」
「そうだよ。不公平にも程がある。」
「煩いな。お前ら。」

考えた末、俺はあのソフトの事を教えると、
「ほ、本当かよ?」

「ああ。ほんとだ。」
通販でソフトを買ったことを2人に教えたあと、紀彦が、
「でも幼なじみの三島冴子さんはどうするんだよ。」
「あいつとはただの腐れ縁だ。中学の時にキスしただけで、それからは全然進展ないし。」
三島冴子、幼稚園からの付き合いの、かわいい女の子だ。中学の時はよく痴漢に会って困っていたけど今はどうなんだろう。

学校から帰る途中、冴子が男と一緒に歩いているのを見かけ、
「(アイツ、彼氏いるのか。)」

すると冴子は俺に気づいて、
「栄治、久し振り。」
「そうだな。」

冴子の隣にいる俺より小柄で童顔の男は冴子が俺と話しているのを見て、
少し苛立っているようでだったが、
「徹治、先に行ってて。」
「わ、分かった。」

冴子と一緒にいた男は平川徹治というらしいが、
「アイツ、他の男と仲良くすると機嫌を損ねちゃうのよ。」
「そんな奴、別れれば良いだろ。」
「せっかくプログ・・・出会えたのに。」

「(プログ・・・ってまさかと思うけど。徹治って奴も桃香みたいに。)」
家に帰った俺が通販サイトを検索してみると、

「理想の彼氏・・・これだ。」
基本的な事はほぼ同じで、
「こういうのまであったとは。」
「栄治さん、一緒におフロに入りましょ」
「うん今いくよ。」
フロに入るなり桃香が俺に甘えてきた。桃香は本当のママのようにやさしかった。
「栄治さん、私だけで満足ですか?」
「ああ。満足だよ。」
あのソフトはもう1人分の枠が残っていたけど、桃香に悪いと思って使わなかった。

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