桃香は幸恵に呆れられる。
「桃香は心配性」
「幸恵さんは気にならないのですか？」
「別に。栄治があの幼馴染に鼻の下を伸ばしてたとか、『幼馴染を盗られた』って、彼氏にイラついてた訳じゃないし」
まあ、今の俺には２人がいるからな。寧ろ上手くいってる様で安心したぐらいだ。
「一々気にしてたらきりが無い」
俺は現状に満足しているし、今更冴子を巡っての修羅場を引き起こすつもりなど全く無いのだ。
「いくら栄治が性欲魔人でも」
「おい」
「ドスケベだけど私達には誠実。ドスケベだけど」
「繰り返すな」
「夢精する程溜まってるのに私達を襲わない馬鹿だから大丈夫」
「俺を何だと思ってる？」
「私達の水着姿を妄想して自分が水着を着れなくなるお馬鹿さん」
「それは否定出来んが……」
「桃香。そもそも栄治をしっかりと搾り取っておけば問題無い」
「成る程」
「但し、絶倫な栄治は手強い。しっかりと協力する必要がある」
「はい。おっしゃる通りです。」
「あの〜。お２人さん？」
「世の中の女性の平和の為に頑張ろう」
「分かりました」
「ちょっと待て。どういう意味だ？」
「一度火が付くと止まらないケダモノだから私達以外の犠牲者が出ない様に」
「おい？！」
「嫌がる私を押し倒してバージンを無理矢理奪って………駄目って言ったのに中出しまでされた」
「ちょっと待て？！嫌がるどころかノリノリだったろうが！」
「もう止めてって泣き叫んでも何度も何度も」
「冴子との電話を切り上げさせて催促した上に、またしようって、おねだりしたのは何処のどいつだ？」
「まあ、それは良いとして」
「良くねえよ！」
「栄治、桃香を安心させよう」
幸恵は話題を切り替えて、俺の冤罪をアッサリと流す。しかし、無視出来ない話なので、仕方なく尋ねる。
「どういう意味だ？」
「栄治は私達相手なら何度でも、できるんだよね？」
「当たり前だ。桃香と幸恵が相手なんだ。今の俺なら１０発は、いけるぞ」
「ああんっ、栄治さんったら。そんな恐ろしくも素敵な事を」
「流石は栄治だね。凶悪で貪欲なケダモノ。でも、本当に出来るの？」
分かりやすく見え見えの挑発をする幸恵。
「いいだろう。凶悪なケダモノらしく、お前達を犯しまくってやる。泣き叫んでも止めずに中で出しまくってやるぞ」
こうなったらトコトン、ヤッてやる！
「大変、桃香〜。私達、狼に食べられちゃうよ〜」
「ああ、そんな〜。誰か、助けてください〜」
幸恵どころか桃香まで悪ノリし始めた。
「俺がどれだけ２人を好きか、身体にタップリと教え込んでやる！」
ということで、俺達は急いで家に帰るのだった。

帰って来た俺達は、それぞれ今日着るはずだった水着を着る事になった。互いに水着姿を見たいと思ったからだ。そして着替えてから集合した。

２人の水着は、純粋に泳ぐ用であり、ファッション用では無いので露出面積は小さい。しかし、豊満なボディラインは隠し様も無く、艶かしい。こんな普通の水着でも彼女達の色気は滲み出てしまうが、コレで悩殺目的の水着なんか着たらどうなってしまうのやら。

尤も………俺の方が、ある意味、彼女達以上に悩殺的な格好をしているのだが。
俺のはトランクスタイプやスパッツタイプではなく、レギュラータイプでありピチピチなので勃起するとアッサリと形が浮かび上がる。しかも、俺の肉棒は巨根となり、隠しきれずにはみ出てしまっている。もし外で、この格好なら確実に猥褻物陳列罪だ。
だが、今は家の中。しかも、目の前の２人は顔を紅く染め、目を輝かせている。
「凄く、素敵で、いやらしいです。栄治さん」
「ああ、栄治。とっても逞しくて、カッコ良くて、エロい」