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寄生侵略者
官能リレー小説 - SF

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寄生侵略者 2


「貴様何をしている……むっ、廃棄物だな何故生きている」
「廃棄? あんた等は……」

俺の前に現れたのは、若い女2人と男の3人だった。
彼等は槍のような物を、手に持ち武装していた。
だが、驚いたのはそこでは無く、彼等の格好の方だった。
手足は強固な鎧で固めて置きながらも、胴体部分は性器と胸が、僅かに隠れるだけの装甲しか着けておらず、ほぼ丸出しに近い格好をしていた。
その様な格好を若い女がしていた訳で、俺の目は自然と釘付けになった。
危険な状況ではあったが、俺のものは更に固くなった。
先走りが噴水のように溢れる、どういうわけか敏感になっているらしかった。
俺は焦った。胸に目をやっている場合ではないというのに…。
股間を固くしながら辺りを調べる。武器になりそうなものは…?
資材運搬用の小型の車があった。妙な形をしており、運転できるとは思えなかった。
荷台には鉄パイプに似たものが、いくつか置かれていた。

「殺されるのも嫌だが、これで殴ればただでは済まないだろうな」

どこか冷静に考えてしまう。 まるで相手に勝てる見込みがあるかのようだった。
俺はなんだか気味が悪くなってきた。
それにしても、敵はこんな人間にそっくりな、外見だっただろうか?
人間捕獲機の中で見た気がするのは、もう少し金属的な外見だったような。

「システムに適合出来ない不良品は不要だ、始末する」
「くっ……!」

俺は身を翻すと急いで車の下に駆け寄る、そして荷台にあったパイプのような物を掴むと、奴らに対して構えた。

「手間を掛けさせるな失敗作が!」
「無駄な抵抗は止めろ、大人しく死ね」

俺の抵抗の意思を見るや、奴らは武器を構えると、襲い掛かってきた。
最初に襲って来たのは3人の内、両脇にいた男と黒髪で長髪の女だった。
2人は人間では出せない跳躍力を見せると、俺を正面から串刺しにしようと、真っ直ぐに突っ込んでくる。
その素早い突撃は、普通の人間ならば、奴らの姿を追うことも出来ず、一瞬のうちに串刺しになっていたであろう。
だが俺はその動きを正確に捉えると、攻撃にカウンターを合わせるように、自然と身体が動いていた。

「……ふんっ! はあっ!!」
「なにぃ! あうっ!」
「ぐぉっ……!」

予想外の反撃に二人は吹き飛ぶ。
自身の突進力を、そのまま利用され、カウンターを入れられた2人は、大きなダメージを受け膝をつく。
こんな時でも俺は上の空に近かった。
「こんな原始的な武器にほぼ裸の装甲、こいつら本当に宇宙人なのか?」
異星人というよりは太古の戦士にしか見えない。人間に似すぎているのもおかしい。
地球を攻撃した奴等とは別の派閥か、使い捨ての末端組織なのかも知れない。
そんな考えが僅かに浮かんだ。
だが、それ以上に気になったのは。

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