処女搾乳物語〜their daily life〜 140
そのままグラスに残ったワインを飲み干すフィーナ。一息つけてから話を再開した。
「乳族はですね、牡に尽くすことによって喜びを覚える種族なんです。牡が喜べば自分も嬉しい…そんな種です。秀憲さんはどうして同じ乳族の中にミルン種とチェリド種なんて二つもいると思います?」
「さ、さぁ…?自然に進化した…とか?」
困ったように口を開く。
「…いえ、元々私達が創られた種だからこそ存在しているんです。」
「つ、創られた…?」
そこからは衝撃的な話であった。
もともと乳族とはこことは違う星で生まれた人工生命体であったこと。
それ故男性種には絶対服従であること。初めの目的が徐々に変わり、性欲処理や愛玩奴隷として毎日奉仕させられてきたこと。
そして戦乱が起こり、ある科学者と共にこの星に逃げてきたこと…その段階で新しく『乳族』と名乗りライラファースを築いて来た事。
ソレは秀憲を驚愕させるのに十分であった。
「だから…その名残でまた男性種にこの星を、この生活を奪われるんじゃないかって思ってあまり男性種を受け入れないんです。それこそ最低限度にしか…」
「は、はぁ…でも…なんでそれを俺に?」
「…いえ、ただ話したかっただけです。少し秀憲さんも気になっていたようですしね。」
確かに昼間にチェリド種のリリーに会ったときから少しは感じていたことだが…
「よく分かりましたね?」
「ふふっ、だって私は秀憲さんの妻なんですよ?夫のことならなんだって分かりますっ。私も…少し酔いすぎてしまったようですので…このお話はこれでおしまいです。」
クスリと笑うフィーナ、流石である。
「では、そろそろお部屋に行きましょうか?だ・ん・な・さ・ま?」
身を乗り出し、上目遣いで秀憲を見るフィーナ。
(うわっ、かわいい…)
だじたじの秀憲、顔を真っ赤にするであった…(笑 まぁ、胸の谷間が物凄く見えてたということもあるが…
「あ…うん。じゃ、じゃあ行こうか?」
「はいっ」
腕を組んで嬉しそうに料亭を後にする二人であった。
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先ほどフィーナが話した事は本当はもっと沢山あるのだが、ここでは語らないでおこう…
Tobe 処女搾乳物語〜The First Story〜
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