処女搾乳物語〜their daily life〜 138
乾杯を終え、にっこりと微笑んだフィーナがそのまま口をつける。
この酒は地球でのワインのような蒸留酒であった。口当たりがよくするすると入っていく。
「あら?なかなかいけます?」
「ええ、これでも酒には強いほうですからね。フィーナさんだって…好きでしょ?」
秀憲がにやりと笑う。
…酒好きが結託した瞬間だった(笑
…そのまま運ばれてくる料理に舌鼓を打つ二人。多少の緊張と共に会話も弾んでいった。
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ある程度食事も進み、今二人はデザートを食べていた。
「へえ〜とっても綺麗なデザートですね。フィーナさん、まるで宝石で作ったデコレーションケーキみたいですね。」
運ばれたボリューム満点の絢爛豪華なデコレーションケーキをみて秀憲は感嘆の声を上げたどうやらケーキ好きの様である。
「あら、甘いものがお好きなんですの?ここのケーキは絶品ですから。」
そういいながらフィーナもケーキを口へと持っていくのであった。
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食後酒を楽しみながら緩やかな時間が流れる…
しかし秀憲は少し気になっていることがあった。
「あの、フィーナさん?」
「なんでしょう?」
「あの…ここに来るときに『二人っきりで』と言いましたよね?少し…気になってたんですけど。フィーナさんが『二人っきりで』なんていうことが珍しいので…」
少々言いにくいのだろう、途切れ途切れである。
「あら?私が秀憲さんを独占することはおかしいかしら?」