処女搾乳物語〜their daily life〜 106
「ふ〜んだ!『先手必勝、後手地獄』だもん!」
そっぽを向くリーナ。
「『先手必勝』はともかく『後手地獄』ってなんだいな?」
呆れる秀憲である。…が、そんな秀憲を尻目に、リーナは息まいていた。
「へへ〜んだ♪私の学園の先生の口癖よ〜!って?あら?…挑戦者?」
リーナ側に、違うパネルからの挑戦者を知らせる表示が浮かび上がっていた。
「へぇ〜、誰だか知らないけど私に挑んでくるなんて、いい度胸じゃない!!」
リーナは不適に笑い、臨戦態勢に入る。
「おいっ!、おい、リーナ!…ったく…仕方ないか」
秀憲もリーナが「ここ」まで凄い(深い)ゲーマーであるということを理解したのだろう。苦笑しつつも見守っている。
「さぁて?…お相手は…って!?何よこいつ!」
立体映像上に出現した相手。それは真っ黒なローブを被ったキャラであった。かろうじて、ローブから出ている手足で女であると分かる。
「なによ…私を舐めるのもいい加減にして欲しいものね…」
いつもとはリーナの雰囲気が違う。静かに、しかし重圧を持って怒っているのだ。
…リーナの後ろから見守っていた秀憲は、その時リーナの背中から赤いオーラのようなものがゆらゆらと立ち上っていたとい…(笑)
『READY……FIGHT!!』
戦いのゴングが鳴り響く。
『いぃぃぃやぁぁぁ!!!』
気合の雄たけびとともに、さっきの言葉通りに一気にローブ女(仮)との距離をつめ、攻め入るリーナ(2)
「お、おい!それって…」
「そっ!さっき秀憲を沈めた、名づけて『ミルクタンクアタック03』よ!」
この技は、リーナの誇る爆乳でがっちりと相手の頭を挟みこみ、ジワジワと相手を窒息させ、ダウンさせる恐ろしい技なのだ(笑)
ネーミングセンスも微妙だが(恐らく、乳房《ミルクをためる所》と戦車をかけてるのだと思う)、果たして01と02もあるのかも疑問である。
閑話休題
兎にも角にも、先ほど秀憲は開始早々、この技を掛けられ抜け出すことも出来ずにあっさりと、健康サラダオイルと同じくらいあっさりと負けてしまったのだ。
『一気に決める!!』
キャラの決め台詞とともにホールドの体勢にもって行こうとするリーナ。…しかし…
「おっ、抜けた!やるねあのローブ女!リーナもうかうか出来ないかもなぁ」
秀憲の言うとおり、ローブ女は半身の態勢のまま、うまくミルクタンクアタック03をかけてきたリーナから逃げ、逆にカウンターで足払いをしてきた。