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触蟲蝕物 〜陵辱の惑星侵略〜
官能リレー小説 - SF

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触蟲蝕物 〜陵辱の惑星侵略〜 7

「俺はあのとき、明らかに憎悪していたな。」
彼女を抱きしめながら俺はその小さな彼女に告げた。
その強さは彼女を手放さないようにする自分の決意だった。
「もう、嘘はつかなくていい。」
「え?」
「親に会いに行ってる。もう許しているというのは嘘だろ。だから親の目を気にしているというのも嘘だ。」
「ど、どうしてそんなこというのかな。」
震えるように少女が答える。怯えの震えだ。
「売春してるんだろ。裕福そうな大人相手に。その辺のおばさんたちの影口をきいたんだ。」
「な、なんで。知られたくないのに、そんな、絶対に知られたくなかったのに。」
涙が床にこぼれた。一つは俺の腕を伝った。
「俺のところにいろよ。そりゃ、ほかの女も相手にしないといけないけど、俺はお前がほかのやつに抱かれるのはいやなんだ。」
彼女は小さくうなずいた。
「へへ、欲張りさんなんだ。だけど、私だめな女の子だからついていっちゃうよ。」
涙をこすりながら笑顔で答える。
「ああ。ついて来いよ。その代わりはやくママにしてやるからな。覚悟しろよ。」
「じゃあ。危険日にしっかりとしてもらわないとね。でも今日はしっかりとしてね。」

少女の涙の向こうに笑顔が浮かんでいるのを俺は見逃さなかった。
誰も信じられない少女は、ずっと自分を傷つけてきたのだ。
俺のような男をこの少女は唯一の光明にしようとしたのだ。
ぼくは彼女が心からいとおしくなった。


俺が彼女と結ばれるために選んだのは雲川の近くの民宿だ。(登場する地名は実際の地名とは一切つながりはありません)
この川の由来は諸説ある。冬の朝には雲が流れるように見えるという説や、夏には蛍の飛ぶ姿が雲のように見えるという説もある観光名所だ。
 地下鉄を応用している現在のシェルターに水を供給するために、仕事に来たことがあり、現在でも水源を監視するために出向いている。
 もっとも作業したのは俺を含めて数人だった。敵に対抗できる人間しかこうした仕事はできないからだ。
 バイクを使えば1時間ほどで着く。
 先ほど供給バルブの操作をすることを主任に告げてきたので。仕事を終えれば自動的に給金が支払われるはずだ。
 バイクを降りる。
 シフトカードを取り出して鉄の分厚い扉を開けた。
 水の音と、霧のようなしぶきを含んだ冷たい風が入り込んできた。
 もう梅雨も入ろうという季節だがこの付近はまだ寒い。



通常、地下鉄はこのような地形を好まない。
理由は簡単で、斜面のある道は走らせにくい上に
地盤上の問題がある。
川が通るということは、しみ込まない固い地盤と水脈というリスクが走るからだ。
この土地が古くから持つ鉱物資源採取の経歴がなければここまでの通路は形成されなかっただろう
一時期の栄光の後はそこら中に転がっているが
衰退したからこそこの場所の自然が戻ってきたともいえた。
秋妃は風景をみながら感嘆の声を上げたが、次第にもじもじとし始めた
「あの、ちょっとトイレにいっていいかな。」
真っ赤な顔をしながら俺に告げた。
バイクで移動中から我慢していたようだ。
少し笑いながら仕事して待っていると告げると。
「あの、一人だとまだ怖いの。その、一緒に来てもらってもいい?」
彼女の年とこれまでの経緯なら当然のことなのだが、やっぱり恥ずかしいらしい。

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