PiPi's World 投稿小説

僕はロボットのパイロット
官能リレー小説 - SF

の最初へ
 7
 9
の最後へ

僕はロボットのパイロット 9


レナの提示した条件というと・・・
「学校の成績を向上させれば、自分達の判断である程度変身できるようにする?」
「そうよ、単身でアルメスを救い出すのに比べれば、簡単でしょ。」
「そんな急に・・・」
「大丈夫、あなたならやれる筈だから。」
アルメスもレナも誤解している、僕という存在は貧弱な坊やのボディに収まり切る器じゃないんだ。
そもそも僕に言わせれば勉強なんて下らないルーチンワークは凡夫や常人のやる事。

パソコンを使う知恵があれば何でも解る時代に、エイチの精神年齢は恐ろしく低いんじゃないだろうか。
いや未だ成績だの資格だの、幼稚な事で騒ぐ地球も似たようなモンか、だから僕が必要なんだ。

このモニターの向こうにいる賢明な君達なら理解してくれるよね?自分が一番賢いって勘違いして大人になれない奴の相手って疲れるよね?

二人が地下基地に転送され出撃準備の整った頃、僕の『白』とアルメスの『赤』のコックピットで、サブモニターに破壊された市街地の映像が送られてくる。

○ックスによるインプリンティングとやらが済んだ僕の白はパイロット一人でも動く様になった。
アルメスの『赤』はそうした条件付けがなくても、エイチの不死身人種が個人認証さえすれば動く旧世代のロボットだ。

前線の映像には自衛隊の戦車やヘリに混じって、エイチと地球の交渉材料として寄越された小型ロボット部隊がいた。
エイチの発音で『イヌ』という、地球語訳で最低の兵器を意味する。
参考までにまかり間違っても、むせる装甲騎兵の最低野郎とは関係ないそうだ。

エイチから日本の自衛隊・警察に供給された赤より更に旧式の安物、地球の技術でも運用・生産が可能、多少の侵略ロボットに対抗出来る性能。
それでも地球の基準で考えればよっぽどオーパーツだが、日本のみ供給という辺りに政治を感じた。

彼らが苦戦する姿をついつい鼻で笑ってしまった、少なくとも僕の知る作品で警察や自衛隊が役に立った試しはないんだから。
…という僕の様子はアルメスにも伝わっていた様だ。

「あの人達は…昔の孝太と一緒…何でそんな顔出来るの…?」
「は?わけわかんないよ?使えない大人の代わりに僕らが…。」

アルメスは僕に『最低』と一言残し、カタパルトを作動させた。

「小隊長っ!あの赤い機体っ!地球の新型ですっ!」
「所詮はエイチの旧型!我らのB級ジュウキンゾクでも小隊規模なら十分…」
…相手は出来なかった、アルメスは僕の白より数段劣る旧式の赤を巧みな操縦技術で操り、しかも滑空中の空中からビームの狙撃で隊長機を粉砕。
そして着地後、両肩キヤノンの速射とジャックナイフの格闘戦でその小隊を粉砕して見せた。

アルメスは旧式で支援用どまりの赤い機体を操縦技術でカバーしていた。

僕も急いで現地へ向かう、活躍して面目を取り戻すしかないだろう。
一番乗りを取られた上に理由はわからないけど、僕はアルメスのご機嫌を損ねているらしい。

現地上空、自衛隊は撤退・負傷者の収容も終えたらしい、奴等じゃ精々がC級相手だ。

「ヤラレ役は何やっても無駄ってわからないかな〜?」
『孝太…どうして貴方はそんな傲慢になってしまったの…?』
『すぐ調子に乗るからアップデート(変身)制限かけてるんでしょうが。』
畜生、アルメスもレナも大人げない事ばっか言いやがって。

僕は敵ロボット増援を大口径ビームの一撃でその半数を薙払う。
生き残ったヘビ○メタル…いやジュウキンゾクは対ビーム防御に加えて高性能のA級、見せ場だ。

SNSでこの小説を紹介

SFの他のリレー小説

こちらから小説を探す