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僕はロボットのパイロット
官能リレー小説 - SF

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僕はロボットのパイロット 16


もし敵との戦いが終わったら、余程の事が生じない限りアップグレードは許可されないだって?
「そ、そんな」
何でこうも僕の中二補正は踏み躙られてばかりなのか。
いや、これは試練なのだ。これを乗り越えてこそ真の英雄となれるのだ。

早速、トレーニングルームへと向かってみると、瞬とミーナが、
「瞬、前回より記録が向上しているわ。その調子で頑張って」
小学生の瞬でもやれるのならと思って、同じ種目をやってみると、
瞬より記録が良かったのは10種目中、2種目だけで、
「こ、孝太さん。そんなに落ち込まないで下さい」

な、何で、少し気弱な事を除けば、性格も運動能力も瞬の方が上なんだ。

そんな僕らの様子は当然の如く、レナには筒抜けで、
「瞬君の存在は孝太には良い刺激になるとは思うけど」
何より日本刀の形をした超合金ブレードやビームサーベルでの白兵戦、これで敗退したのは非常に痛い。
徒手格闘や射撃砲撃なら兎も角、アイデンティティたる刀という要素で、中二主人公がショタ主人公に敗北するなどもっての他だ。

例の不確定要素の多い適合者としての適正に関しては、僕が群を抜いているらしい。


1ヶ月後、また瞬達と合同訓練を行う事になり、
「孝太さん、またよろしくお願いします」

僕の希望で身体能力に関する訓練を行う事になったのだが、
10種目中、瞬より記録が良かったのが5種目、差が縮まったのが3種目、差が広がってしまったのが2種目で、
「良かったわね。まずまずじゃないの孝太」

アルメスが労いの言葉を掛けるのだが、
「あ、ありがとう・・・」
筋肉痛を堪えていると、アルメスがそっと耳元で、
「もう急に無理な事するからよ」

続いてロボットに搭乗しての戦闘訓練だが、
「アルメスもミーナも乗らないの?」
「孝太さん、今回は瞬との1対1でお願いします」

いざ瞬との戦闘訓練が始まると、
「あれ?この間とは戦い方が・・・」
以前感じた荒々しさは鳴りを潜めて的確に攻撃を繰り出しており、
「しかし、こっちだって負ける訳にはいかない」

「実際の戦闘さながらね」
孝太と瞬の訓練を見て、アルメスが感心しているとミーナが、
「すいません。アルメスさんの番ですよ」
どうやらアルメスとミーナは将棋やチェスそっくりなエイチ独自のゲームをしており、
「また取られた。少しは手加減して下さいよアルメスさん」

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