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改造実験〜堕ちる女達〜
官能リレー小説 - SF

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改造実験〜堕ちる女達〜 10

知能はあまり高くないのか、スパイダーがのたうち回る隙に一気に晃は駆け出す、まず逃げよう、トンネルから出てとにかく電話をするんだ。 

はぁ、はぁ…と、暗闇の中で荒い呼吸を必死に押さえながらも、晃はひたすらトンネルから出ることを考えていた。 

「見え…た…」

トンネルから抜け出した先には、闇夜に浮かぶ晃の生まれ育った街が広がっていた。 

帰りたい、今すぐあそこに…何が何でも…。 

晃はそう考え、必死に側道を歩く内に電話ボックスを見つけた。 

(帰れるっ…これで!)

晃は急いで電話ボックスの扉を開けるが、そこには先客がいた。 

「ふふ…スパイダーの事を倒せるなんて素敵だわ…村雨晃…貴女は、ジョーカーに必要な人材ね?」

晃は焦る中でもその少女の顔を、まるで魅入られたかのように見つめていた。

白い肌の少女の正体はクイーン…ジョーカーの首領、その人だ。

「口づけを、晃…」

その美しい声に晃は逆らえなかった。
(嫌だっ…嫌っ…なのにっ…なんでっ…た、助けて、誰かっ…)

晃はゆっくりと歩を進めていく…夢遊病か何かのように、一歩一歩、まるで処刑台に上がる囚人のように…走ったためか額や頬を滴る汗も、涙を流す瞳も、今やどれも晶の意志から離れ、目の前の少女、クイーンを心の底…無意識から求めていた。

「んむっ…んんっ…んふっ…ふぅっ…」

次第に抱き寄せられた晃は、クイーンにきつく抱きしめられ、そのまま唇を奪われた…幼い頃から浮いた話よりもバレーボールしか知らなかったその身体は、脳裏に走るその快楽…
一気に恋と欲情を引き起こすそれには耐えられず、次第にネロネロニュルニュルと舌を絡められる度に甘い息が漏れ、そのままがくがくと震える足は腰砕けになり…そのままへたりと座り込む晃の表情はとろけきり…その股間はぐっしょりと湿り気を帯びていた…幾度と無く絶頂を繰り返し、文字通りクイーンに「骨抜き」にされた状態で、優しくクイーンに抱きかかえられる。 

「ふふ…気持ちよかったのですね?晃…貴女は特別枠ですよ…平等に、確実に…私が愛してあげますから…」

意識を失い下品にとろけた表情をさらす晃を、優しく抱きしめまるで恋人のように耳元で囁くクイーンの背後で、ようやくクイーンの元にたどり着いたスパイダーは不満げに話しかける。

「…怪人の量産計画にしては…お言葉ですが、やりすぎではありませんか?クイーン…」

「あらあら…ごめんなさい、スパイダー…妬いていたのですね…私の愛は平等、でも、申し訳ないわ…私が貴女のことを苦しめてしまうだなんて…」

「か、顔をおあげください、クイーン…その、確かに彼女はかなり鋭い…
私以上に役に立つ人材だと思いますがっ…その、悪いのは…わ、わたっ!?んっ、んんんっっっ!!!?!?」

いつものようにつかみ所のない態度のクイーンが、突如として悲しみしょげる光景に驚いていたスパイダーだったが…何とか口を開き、謝罪を口にした矢先に、その唇はクイーンにより奪われ…散々愛され弄ばれ、子を孕んだ経験もあるスパイダーは…しかしそれでもなお快楽に耐えきれず、そのまま絶頂を繰り返し、じょろじょろと放尿しながらも膝をついた。 

「ふふ…ではそろそろ車を…バスは、そうね、谷底に落として、偽装工作を速成クローンで計りなさい…ええ、私はこのまま基地に帰ります…」

現れた戦闘員…単純に洗脳した警備兵達に命令し、クイーンはその場を立ち去った…後にはごうごうと燃え上がるバスの残骸が残るのみだった。 

 


この後に、不幸なバス事故は山崩れと重なり起きたことにされ、晶達の存在は公的に抹消されることになる…両親からすれば、偽物でも死体が用意され葬儀も行えるのは、晃が行方不明者になるよりは幸せなことだったかもしれない。

…その後のことを考えれば、晃とその仲間達はたまったものではないだろうが…。

ーーーーーーーーー 
「コレより新たなる術式計画を始めます…コード・ヒューマンキャッチャー…今回の素体は全て優秀で若いアスリート達故に、最高の怪人が作成できるでしょう…クローニングも低コストで行える実験も兼ねていますので、皆様も…くれぐれも間違いのありませんように…」

後日、ジョーカーの基地内にて実験の音頭をとるドクタースクイッドの姿があった、天才の頭脳はあっさりとジョーカーの培ってきた改造技術を拾得出来たようで、今や彼女は主任研究員から研究員長として、部下を引き連れ裸に白衣の姿で現場を駆け回っている姿が確認できる。 
そして彼女と研究員達の目の前にはバレー部の生徒達全員が裸体を晒し、洗脳カプセルの中で仮死状態になりながらもぷかぷかと浮かんでおり…

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